魚を熟成させて旨味を増加させる方法

魚の食べごろ

良く言われます。「新鮮だから身がコリコリしてるね」とか !!
確かに釣って来たばかりの魚は、身が締まっているというか、コリコリしています。

これは魚を活け締めして風味の劣化を防いでおいしく食べる方法でも紹介しましたが、「活魚」とか「鮮魚」の範囲に含まれるからです。
活魚とは生きている魚のことです。それと、生きている魚を「活け〆」という方法を用いて、〆た場合もこの範囲に入ります。

一方鮮魚とは、魚が死んだ後死後硬直という状態になりますが、この死後硬直から腐敗に至る前までの状態をいいます。

このときに刺身にすれば、身は締まっていますし、コリコリした歯ごたえが楽しめるのです。
ただ、甘味というか旨みはいまいちだと思います。

特に生きている魚をその場でさばいたような刺身は、歯ごたえだけでほとんど旨みは感じません。
特に比較的大きめの白身の魚や一部の青魚は特にその傾向があると思います。
例えば、真鯛やスズキ、シマアジ、 カンパチ、ヒラマサ、平目、ブリ、ワラサ、マグロ、カツオ、カジキ、モロコ(クエ)、等です。

魚によっては、〆てから数日経過したほうがおいしいというのは、うまみ成分である「イノシン酸」が出るからです。ただこれは、適切な〆方とその後の保存方法が、ある程度適切でなければならないのです。

真鯛

どの程度熟成させるのか

私は素人ですから、魚の種類や大きさによって熟成期間を変えることまでは分かりません。
ただ、すし屋さんではまぐろの塊を数日から 1週間とか寝かすなんて話を良く耳にします。

小魚のアジやイワシ、イカなんてのも、2・3日わざと寝かして熟成させるような話は聞きます。
脂がのるような時期では熟成させることでうまみは確実に増します。
ただし、上記でもいいましたが適切な処理があってこその技ということになるでしょう。

昔、アオリイカを釣りに行ったとき、地元の漁師さんの話では、「2キロ以上の大型になると最低でも1週間は寝かすよ」なんてことも聞いたことがありました。
そこまでは熟成させたことはありませんが、たしかに2日目3日目のほうが味は濃くなるのは間違いないと思います。

どうでしょう、釣りをする方は一度熟成の限界に挑戦してみては・・・

スポンサーリンク

魚を熟成させる方法

プロの技を調べてみたら以下のような方法をとるようです。
これは、30~40cm程の「ノドグロ(赤むつ)」の場合です。

  1. 2枚におろし、血を徹底的に水洗いし掃除する。
  2. やや強めに塩を振る。
  3. 約3℃、湿度85%以上の高湿型冷蔵庫に初日はラップなしで入れる。
  4. 水分が抜けるように1日3~4回返す。
  5. 2日後、表面の塩と浮き出ている水分を洗い流し、今度は空気との接触を防ぐためラップをし、約1度の冷蔵庫で保存する。
  6. 熟成3日目ごろから6日目まで位が食べごろ。

これはプロの技と専用の冷蔵庫を使用したときですが、一般家庭で行う場合は、魚を軽く塩を振り一晩寝かせ、食べる直前に塩を洗い流すだけでもだいぶ味は違って来るそうです。
この程度であればどの家庭でもできますから、是非一度お試しあれ。

 

魚の下処理とさばき方

熟成させるには、適切な下処理とさばき方を知らなければなりません。
必要な道具は以下のようになります。

  •  きれいに洗ったまな板
  • ある程度切れる包丁
  • ふきん・3枚くらい
  • タッパーか皿、バット
  • うろこおとし
  • たわしか金たわし
  • 料理ばさみ・軍手

下処理の順と3枚下ろしの方法は以下のようになります。

  1. まずはうろこ落としでうろこを落とす(わざと落とさない魚もあります)
  2. エラの付け根に包丁を入れ、胴から尾に向かい腹に切れ込みを入れる。
  3. 内臓をかきだし、きれいに水洗いして布巾で水分を取る。
  4. 頭を落とす。
  5. 骨から身をはずす。
  6. 身についている骨を包丁ですくい取るように取り除く。
  7. 包丁を尾側の皮と身の間に入れ皮を引く。
  8. 背中と腹の身を分けてさく取りをする。
  9. 腹身から小骨と血合いを切り取る。

これは、ある程度の大きさの鯛等を対象にしたときのおろし方です。ある程度のなれが必要になりますので何回かチャレンジしてみることをお勧め致します。
又、比較的切れる包丁を使わないと怪我をすることがありますので注意しましょう。そして軍手をしながら行えばヒレの棘などで怪我をしません。
布巾はうろこを落とし内臓を取り出したら、刺身にする前に身やまな板から水分をとるとき使うようします。
特に、三枚におろした後刺身にする前に、まな板を一度洗い、きれいな布巾でまな板の水分を拭き取ることをおすすめいたします。

 

関連記事

栄養価を高める食べ方

野菜の画像。

食材の栄養価を高めるには、食べる時間に適した食材を選択することです。もちろんバランスが取れた食事をすることはいうまでもありません。

又、同じ料理を重ねないことも大切です。できるだけ毎食、煮る・焼く・揚げる・炒める・和えるなど、違う料理にしたほうが効果的に栄養を摂取できます。

それに、主菜も副菜も炒め物、朝昼晩ともに副菜が煮物などと、同じ調理法が重なると、油や塩分のとりすぎにもなり、それを長く続けると生活習慣病のリスクも高まります。

又、食習慣はライフスタイルやストレスなどとも密接に関係しています。

食生活が乱れる原因には、ストレスや飲酒、外食依存、夜型生活、仕事後や接待などでの暴飲暴食、等があげられます。

十分な睡眠をとり、適度な運動を心がけ、飲酒・喫煙は慎み、三食バランスの取れた食事を楽しみながら食べる、このような生活を目指せば生活習慣病の予防、健康の増進につながります。


スポンサーリンク

朝はご飯を食べる

朝というのは、いわば飢餓状態ですから、脳にとってはエネルギー源のブドウ糖の摂取が必要です。

エネルギー源のブドウ糖を補給するためには糖質を摂る必要があります。

ご飯の糖質は良質ですから消化されやすいので、持久力もつくしパンより優れています。さらに、ビタミンB1を多く含む味噌汁や納豆ととると効率よくエネルギーにかわります。

食後に摂る栄養

食後のデザートなどといいますが、これは果物にはタンパク質を分解する酵素が含まれているからです。

又、ビフィズス菌は善玉菌を増やし腸内環境を整えますが、空腹の時とると胃酸で死んでしまいます。ヨーグルトを食後にたべるのは、含まれるビフィズス菌の効果を引き出すためです。

運動の前に摂る栄養

運動前にはエネルギーに変わる炭水化物をとると良いですが、さらに優秀なエネルギー源になる食材はバナナです。バナナは、果糖・ブドウ糖・庶糖が含まれ、即効性と持久力をもつスタミナ源です。

又、常日頃からバランスの良い食事を心がけて、軽い運動でも続けていれば基礎代謝があがりますので、脂肪を燃焼しやすい体になり、運動したときに脂肪燃焼効果が高まりますのでダイエットにも有効です。

運動後に摂る栄養

運動の後には疲労を取り除く食べ物が必要です。

定番はレモンですが、これはクエン酸が含まれ、疲労を回復させる効果があるからです。

甘いものもよく言われますが、糖は吸収が早く運動で消耗したエネルギーを補います。しかし甘いものだけでは血糖値が急上昇してしまいますので食べ過ぎには注意が必要です。

最も疲労回復効果が高いのは、クエン酸と糖、水を合わせたものが良いとされます。
よって、レモン水や酢水に糖分を加えて飲むのが効果的です。

関連記事

効果的な食べ合わせ

野菜の画像。

1日に必要な栄養成分を、過不足無くとることは最も重要なことです。

これを実現するためには、身の回りにある食品を栄養的な特徴で分類し、それをバランスよく効果的に摂取すると良いでしょう。

そのためには、主食・主菜・副菜がそろった献立を組み立てると食事のバランスがとれてきます。

主食は、主にエネルギー源となる炭水化物類、主菜はタンパク質脂質の供給源で、肉や魚介、大豆製品など、副菜は主にビタミンミネラル食物繊維などの供給源である、野菜や海藻、きのこなどです。後は、デザートや飲み物を用意すれば完璧です。

このように、バランスの良い献立を作る上で気をつけなければならないのは、食品同士の効果的な組み合わせです。効果的な食べ合わせをすることにより、なおいっそうその効能が高まるということになります。

 


スポンサーリンク

肉類の食べ合わせ

肉は高たんぱくで鉄やビタミンBなどが多く含まれます。そしてコレステロールが高い部分もありますから、野菜や海藻、きのこなどの食物繊維と組み合わせとるようにしましょう。

そしてビタミンCを含む食材をとれば鉄の吸収率があがります。豚肉はビタミンB1が多く含みますので、アリシンを含むにんにくやねぎ類、にらなどととると吸収が良くなります。

鶏肉の手羽先はコラーゲンが多く含まれますので、ビタミンcを含む野菜ととれば効果が発揮します。

ムチンが含まれている食品、例えば「おくら」や「さといも」等は、肉に含まれるタンパク質の消化吸収を促進します。

肉の詳しい情報を見る

 

野菜類の食べ合わせ

野菜はタンパク質が少ないですから、肉や豆腐、魚といった高たんぱくな食材と摂るようにしましょう。

緑黄色野菜はβカロテンが豊富ですから、油脂ととると吸収率があがります。

ガンの予防としては、抗酸化作用が強いビタミンA・C・Eなどととると効果的です。それぞれが含まれる野菜を摂るのはいいことですが、ビタミンA・C・Eが揃っている野菜は「かぼちゃ」です。
きのこ類は食物繊維が豊富ですから、肉類の料理と組み合わせるとコレステロールを抑制できます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けますので、牛乳などと組み合わせると効果的です。ビタミンDが含まれる食品としては、鮭やいくら、あんきも、乾燥きくらげ、いわし、しらす干、等です。

野菜の詳しい情報を見る

 

魚介類の食べ合わせ

マグロやカツオなどの赤身魚には、EPA、DHA、タンパク質、ビタミンB郡などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。
EPA、DHAは酸化を防ぐためビタミンEととりましょう。ビタミンEが多く含まれる食品は、キャビア、もろへいや、すじこ、いくら、大根の葉、とうがらし、等です。

白身の魚にはビタミンB1やDが多く含まれますので、アリシンやカルシウムなどととると良いでしょう。アリシンが多く含まれる食材は、ねぎやあさつき、にんにく、らっきょう、にら等で、カルシウムを多く含む食材は小魚やチーズです。
海老や貝にはタウリンが豊富に含まれます。タウリンはコレステロールを減らしますので食物繊維ととるとより効果が発揮できます。食物繊維を多く含む食材は、きくらげや干しひじき、切干大根、乾燥かんぴょう等です。

魚の詳しい情報を見る

 

関連記事

栄養効果を引き出す調理

野菜の画像。

それぞれの食材は調理方法で栄養効果が違います!!

魚には魚の特性、肉には肉の特性、それをどんな野菜と合わせると効果的なのか、どんな料理方法をとれば含まれている栄養成分を効果的に摂取できるのか、又、どのような下処理をしなければいけないのか、等様々です。

食材の鮮度とを見て、適切な下処理・下ごしらえを施し、相性の良い食材と組み合わせ、それに適した調理を行なう。これができれば、食材が持つ栄養効果を十分に引き出すことができるのです。

肉類の調理方法

大き目の肉はそのまま保存しましょう。切り分けて保存した場合、切り口から肉汁が出て鮮度が落ちます。調理するときに必要なだけ切り落とすのがいいでしょう。

食べやすく切るというのもあるのですが、小さく切ると消化吸収がよくなります。肉叩きで叩くと肉の繊維がつぶれるので食べやすくなります。切り身の肉は筋切りをしたり、たたいて調理しますが、ひれ肉は必要ありません。

調理する前に常温にもどすと均一に火が通ります。牛や豚の塊肉は糸で縛り太さを均一にして調理すると均一に味がしみます。

又、切れ味がいい包丁を使うことで切断面が必要以上につぶれませんから、肉汁の流出を防げます。

厚切りの肉を焼くときは断面を先に焼くことで中の肉汁が出にくくなります。炒めるときも小麦粉をまぶしておくと肉汁は逃げにくくなりますし、焼き色もきれいになります。又、焼くときは筋に切れ目を入れておくことでそりかえりをある程度防ぐことが可能です。

鶏肉の場合は、皮にフォークで穴を開ければ味がしみます。
ももなどの厚い部分は開いておくと均一に熱が通ります。


スポンサーリンク

野菜類の調理方法

野菜の種類に適したあく抜きをしましょう。

根菜類の煮物は、煮崩れを防ぐため面取りをしたり、切れ目を入れ味がしみこみやすくなります。いためる場合は強火で短時間が基本です。火が通りにくいものはゆでておくと良いのですがあまりゆですぎると逆に栄養成分が抜けてしまいます。

肉と合わせて炒めるようなときは、火が通り安い葉野菜などは最後に入れましょう。早めに入れるとくたくたになってしまいますし、栄養成分が逃げていくことにもなります。

にんじんやにら、ほうれんそうなどの脂溶性のビタミンは油といっしょに摂取すると吸収率があがります
レモンや酢はビタミンcを守る働きがあります。

魚介類の調理方法

魚をおろすときは買ってすぐです。えらやはらわたを取り除き保存しましょう。

保存方法は、水気を拭き取りペーパータオルなどで包み、さらにラップでもの包み冷凍します。保存方法が悪いと栄養が逃げてしまいます。

刺身を作るようなときは、まな板を綺麗に洗い水分をふき取り、しっかりした下処理を行なった魚も水分をふき取り、切れ味が良い包丁で繊維が崩れないよう切るようにします。

刺身を作るときは時間をかけすぎないことです。特に夏場に暑いときは、もたもたしていると生きの良いものでも食感が悪くなります。

魚を煮る場合は広い浅なべを使い、並べて煮ましょう。始めは強火で、煮えたら弱火で落し蓋をすると煮汁が全体に回ります。

揚げ物のこつ

使用する油は可能な限り新しいものを使いましょう。古い油は健康にもよくありません。てんぷらの衣は揚げる直前に作り、粘りを出さないようにしましょう。

幾つかの種類の食材があるときは、野菜・肉・魚の順番で揚げるようにしましょう。これは、脂肪が揚げることで油に溶け出し、油が汚れるためです。

揚げる温度は食材に合わせます。野菜であれば150~170度までがですが、緑色を残したいような野菜は150度位がいいと思います。170~190度はとんかつや魚のフライ、かき揚げ、野菜のフライなどです。

揚げる量としては油の表面積の半分程度にしないと温度が下がります。鍋は大きめの中華なべなどの底が丸いものが適しています。

他には、粉や衣をつけすぎないこと、食材の水分を拭き取ること、鍋に適した量を入れて揚げる、等があげられます。

関連記事

鮮度を保つ保存

野菜の画像。

できるだけ旬のものを食べると栄養面でも優れていますし、甘味や風味、脂の乗りもいいということは、お分かりいただけたと思います。そして比較的安価ですからお財布にも優しいと思います。

しかし、新鮮で旬な食材であっても保存方法が悪いと、その食材の栄養成分を失ってしますことになってしまいます。

本当は、一日二日で食べてしまう分だけ購入するのが一番ですが、多めに買ったほうが安い時もありますし、なにより面倒ですからなかなかそうはいきません。

特に、キャベツや白菜、レタスといった野菜などは、少なめに買ったとしても1個程度は買ってしまいます。中には刻んだものや半分に切った物も売られていますが、丸ごと売っている物のほうが成分を逃さないし、新鮮です。

多めに買ってしまった食材や余ってしまった食材は、その食材にあった方法で保存しましょう。そうすることによって、物によっては1ヶ月程度は保存することが可能です。


スポンサーリンク

生鮮食品の鮮度を保つ保存方法!!

特に生鮮食品は鮮度が重要です。

保存方法一つで風味や栄養価に差が出てしまいますから十分な注意が必要です。

なお、生鮮食品とは鮮度を重要視する食材のことで、生の野菜や果物、肉、魚介類のことです。一般的には加工食品はこれにあたりません。

食材に合う場所で保存する

食材には、冷蔵するもの、冷凍するもの、常温のもの、あるいは風通しが良いとこで保存するもの、といったように適した保存場所や方法がありますので、食品にあわせた保存をすることが大切です。

例えば、キャベツや白菜などの残りは濡らした新聞紙や保存パックに包んで野菜室で保存するとか、たまねぎなどは冷暗所で保存するとかです。

又、魚や肉は冷凍するのも良いですが、いくら冷凍したかといってあまり長く保存しても良くありません。最低でも1ヶ月以内(魚は2週間)には食べるようにしましょう。物にもよりますが、2,3日の保存であれば水気を拭いてパーシャル室やチルド室で保存できます。

野菜は野菜室。野菜室でも温度が低すぎるような野菜はポリ袋に入れ保存しましょう。
薄切り肉はチルド室、魚介類やブロック肉はパーシャル室が適しています。

育った状態で保存する

育った状態というのは、地面に立って育った野菜は立てて保存ということです。例えば、ねぎやごぼうのような野菜です。
泥が付いていたものをそのまま保存するとか、できるだけ切らずにまるごと保存する、などといったことです。

ただし、これらの野菜は冷蔵庫には収まりきりません。まるごとは冷暗所で保存し、切ったものはジッパー付き保存パックに入れて立てて冷蔵の野菜室で保存しましょう。

加工して保存する

この場合の「加工」とは、細かく加工するとか、料理するという意味の他に、スーパーでパックのものを買ってきたものを分けたり、一匹丸ごとのものを切る、ということも含まれます。さばいていない魚や塊で購入した肉などは、切り分けなければなりませんし、さばいて切り身にしなければなりません。魚をさばけない人もいるかもしれませんが、保存するためには必要なことなのです。

魚・肉はトレーから出す

一匹まるごとの魚ははらわたを出し、ラップにつつみ冷蔵します。大きな魚は切り身にして保存するのもいいですが、きれいに水気を取って、ペーパータオルなどで一切れづつ包み、それをさらにサランラップで包み保存しましょう。
なお、長期保存(月程度)する場合は、ラップで包み保存用パックに入れ凍庫で保存しましょう。ただし、鮮度が落ちやすいですから急速冷凍が適しています。

ちなみに解凍するときは冷蔵庫で自然解凍です。
スーパーの肉や魚の切り身も、ラップから出し水気を拭き出来るだけピッタリ包み、保存用パックで冷蔵します。

調味料に漬けて保存

その日に食べきれずに残ったような場合、食材によっては味噌やしょうゆ、酢、塩などに漬け込むと長期保存が可能です。例えば、魚の粕漬けや味噌漬け、しょうゆ漬け、みりん漬け、野菜であれば、塩漬けやぬかみそ漬け、等、これらは家庭でも簡単にできると思います。
ただし、保存できるといっても限度があります。魚の場合であれば最高でも冷蔵庫で1週間程度だと思います。おいしく食べるのであれば4日位までには食べるようにしましょう。

加熱して保存する

食材にもよりますが、焼いたりゆでたり、煮たりしたほうが保存がききます。
それでも、焼き魚であれば2日くらいでしょう。塩漬けのように水気が少ないものであれば3日から4日くらいは持つようです。煮物も時期にもよりますが、持っても3日くらいでしょう。おいしく食べるのであれば、2日だと思います。

これは長期保存というわけではなく、そのままでは傷んでしまうようなときに適していると思います。
ちなみに、ゆで卵は生卵にくらべもちが悪いようです。

乾物の保存について

乾物は、湿気と高温をさけて保存するようにしましょう。
一般的には冷蔵庫です。冷蔵庫に入りきらない場合は乾燥剤を使いましょう。

魚の干物であれば、冷蔵庫で2週間程度は保存できると思います。冷凍するのであれば、2ヶ月位は大丈夫だといわれます。ただし、おいしく食べるなら4日位までです。

関連記事

旬に食べる

野菜の画像。

食品は旬に食べるのほうが栄養があります!!

旬とは、野菜果物魚介類が最も美味しく食べられる時期です。

生鮮食品は鮮度が高いほうが栄養の損失は少なくなります。特にビタミン類などは壊れやすいとされますからフレッシュのものを食べるようにしなければなりません。

しかし、いくら鮮度が良くても旬を迎えた食品にはかなわないと言われます。
野菜でも魚介類でも旬というものがあります。その時期には野菜であれば風味が増しますし、果実であれば甘みも増します。そして魚にはほどよく脂が乗ってくるのです。ただ、果物はあまり甘いものは食べすぎに気をつけましょう。甘いということは、糖度が高いということですからカロリーも高いということになりますので・・・

今は野菜などはハウス物が多く出回り、いつが旬なのか分からないような状態ですが、露地物の野菜に比べれば、ハウス野菜の中にはビタミンなどが3分の1になってしまうような野菜もあるようです。

露地物とは、ビニールハウスなどで覆われた中で作る作物ではなく、自然の中で育てた物のことです。これは、風雨にもさらされますし、寒暖の差もそのまま影響を受けます。そのため、作物がたくましく育ちますし、甘味も増してくるようです。さらに日光の恩恵も直接受けますから健康に育つといわれます。

 


スポンサーリンク

 

野菜・果物・魚介類の旬

では、野菜や果物、魚の旬はおよそ何時なのかというのを少し見てみましょう。

ただし、地域によって多少の差はあります。

野菜の旬

春(3~5月)
ブロッコリー・カリフラワー・ねぎ・ふきのとう・レタス・小松菜・にら・ふき・三つ葉・アスパラガス・キャベツ・たまねぎ・そら豆・にんじん・ほうれん草・他

夏(6~8月)
サラダ菜・コールラピー・セロリ・パセリ・ラディッシュ・アスパラガス・レタス・トマト・きゅうり・かぼちゃ・いんげん豆・そら豆・ささげ・えんどう豆・ケール・オクラ・スィートコーン・ピーマン・ナス・他

秋(9~11月)
オクラ・レッドキャベツ・ピーマン・ナス・さといも・さつまいも・しょうが・やまいも・白菜・ほうれん草・大根・他

冬(12~2月)
春菊・小松菜・さといも・やまいも・大根・ねぎ・にんじん・白菜・ほうれん草・他

野菜の詳しい情報を見る

果物の旬

春(3~5月)
イチゴ類・清見・ブンタン・・いよかん・デコポン・他

夏(6~8月)
さくらんぼ・めろん・もも・すもも・すいか・あんず・他

秋(9~11月)
ぶどう・いちじく・なし・柿・栗・他

冬(12~2月)
いちご・みかん・西洋梨・他

果物の詳しい情報を見る

魚の旬

春(3~5月)
真鯛・カツオ・とびうお・めばる・キス・太刀魚・他

夏(6~8月)
鰯・アジ・シイラ・するめいか・太刀魚・きす・かんぱち・いさき・他

秋(9~11月)
さば・アジ・鰯・カツオ・さわら・ぼら・やりいか・ひらめ・他

冬(12~2月)
やりいか・ひらめ・真鯛・アマダイ・あいなめ・ぶり・他

魚の詳しい情報を見る

旬のものは安全!!

旬の食材が安全といっても、季節外れのものに毒があるという訳ではありません。

例えば、暑い時期に採れる野菜や果物は、体を冷やしてくれる効果があり、よけいな熱を取ってくれますから体の調子を整え、夏ばてを防いでくれます。

逆に冬の野菜は体を温めてくれるのです。そして、季節外れのものを作ろうとしたした場合、自然の摂理にそむくわけですからそれなりの薬品や化学肥料などを使います。

その点でも旬なものは自然の法則にしたがっていますから、薬品や農薬を抑えることができますので、安全性が高いと考えられます。

ハウス物がけして悪いというわけではありませんが、季節外れのものは比較的高価です、それに比べれば旬のものは流通量も多いですし安価で栄養があるものを食べることができるますから、財布にも体にも優しいということになります。

 

 関連記事