あわび

あわび

あわび(鮑)は、ミミガイ科の巻貝です。日本では北海道南部から九州まで生息しています。
潮が引くと現われる干潮帯から水深20m程度の岩礁にへばりつくように生息し、こんぶやわかめ、ほんだわら、あらめ、ひじき、等といった海草を食べています。
天然のものも生息しますが、稚貝を放流して餌を与え養殖します。その餌の種類により殻の色に違いがでるそうです。

日中は岩場の切れ込みや岩の穴といったところにいますが夜になると浅場にも出てきます
干潮時にたまに岩場で見つけることがありますが、動きが意外に速いことに驚かされます。

あわびの種類は世界には100種類以上いるといわれます。
日本では「クロアワビ」「マダカアワビ」「エゾアワビ」「メカイアワビ」と「トコブシ」「フクトコブシ」の6種が食用とされています。

 あわび料理と美味しい食べ方

あわびは高級品ですから料理も様々ものがあります。
一般的なものでは、「刺身」「酒蒸し」「ステーキ」「焼きアワビ」「オイスターソース煮込み」「バター焼き」等でしょうか。
ちょっと変わったものでは、「水貝」 や「とろろ汁」といったものもあります。

最も高級とされるのは「干し鮑」です。高級食材として中華料理等で使われます。
又、山梨県の名産物「あわびの煮貝」も高級品に入ると思います。

水貝作り方

水貝とは、あわびの身を塩でこすり固くします。それを洗い流し大き目のさいころ位に切り、ガラス容器の薄い塩水に氷とともに浮かべます。
たれは肝をすりつぶして塩で味をつけたものを作ります。これに冷やしたあわびをつけて食べます。

とろろ汁作り方

雄をた大量の塩でもんで固めます。
それをおろし金で摩り下ろし、自然薯(長いも、可)と同量 にすり混ぜてとろろにしたものです。
雄雌の見分け方は、生殖腺(生殖器)が緑のものがメスで雄は白くなっています。

あわびのうまみ成分

グルタミン酸やエデニル酸が主にうまみ成分になっています。
これは、海藻類( 褐藻類)のグルタミン酸によるものと考えられています。
甘味は、タウリンやベタイン、グリシンといった成分です。

あわびの産地

全国何処でも採れますが、三陸沖、伊勢志摩、伊豆、房総半島、等が知られています。
干し鮑は青森 の大間産や岩手の大船渡市のものが香港で高級品として取引されてるそうです。

とこぶしとの違い

見た目での単純な違いは大きさです。あわびは最大で25cm位にはなりますが、とこぶしはその半分位まででしょう。
ちなみに、殻の表面にできる輪紋1本が1年に一度産卵期にできるといわれています。当然輪紋が多いものほど大きいということになります。あるデータでは、約150mmで9才だそうです。

あわびの水管孔は4~5個ですが、とこぶしは多いものでは8個位穴が開いています。
穴の大きさも違います。とこぶしの穴は小さくあわびのように盛り上がっていません。

あわびに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

あわび・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 73  12,7  0,3  4,0  330  200  20  100   1,5   0,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,10  0,09  22  1  97  0  0,8

あわび・干し

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 273  38,0  1,6  23,8  2900  490  39  300   2,0   1,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 4  0,36  0,11  87  微量  390  0  7,4

栄養成分の詳細
あわびに多く含まれる栄養成分。

 

 

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あわびの効能

リンはカルシウムの次に体内に多く含まれ、体重の約1%位あり、その量の85%程度がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。

あわびの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・全国で採れるため産地により旬がことなります。ちなみに関東では夏から秋。
  • 理想的な保存方法・・・活きたものは専用の容器に海水と酸素を入れ保存する。(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・4~5日位。冷凍物は長期保存可能です。

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