ホザキムシャリンドウ・ドラゴンヘッド

ドラゴンヘッド

ドラゴンヘッドはシソ科の1年草。
別名をホザキムシャリンドウとも呼ばれます。

葉はレモンに似た香りがある植物でハーブティーなどで使われます。
草丈は40~60cm程度。花は穂のような形をしており、青紫色の花を春から秋にかけて咲かせます。

ドラゴンヘッドの利用法と効能・メニュー

 

ドラゴンヘッドの豆知識

  • 学名・・・Dracocephalum moldavica
  • 別名・・・ホザキムシャリンドウ、タチムシャリンドウ
  • 分類・・・シソ科トリンドウ属
  • 原産地・・・中央ヨーロッパ、ロシア、中国

名前の由来

花が龍の頭に似ていることが由来となっているようです。

ドラゴンヘッドの利用法・効果・効能

花をハーブティー、花はサラダなどで利用されます。
丈夫で比較的栽培しやすいことで、観賞用・園芸用として花壇や鉢植えにも。

葉や茎には鎮痛効果があるされ、頭痛薬や風邪薬で使われるらしい。

関連記事・参照先

トチュウ(杜仲)

とちゅう

トチュウ(杜仲)はトチュウ科の落葉高木です。
ケヤキやニレに似た葉を付ける植物で大きなものは20m程に育ちます。

原産地の中国では古くから樹皮を漢方薬の原料として利用されています。
なんでも、漢方薬としてはかなり上位の位置を占めていたらしい。

トチュウの利用法と効能・メニュー

 

トチュウの豆知識

  • 学名・・・Eucommia ulmoides
  • 生薬名・・・杜仲
  • 分類・・・トチュウ科トチュウ属
  • 原産地・・・中国

トチュウの利用法・効果・効能

樹皮と葉には薬効があるとされ、漢方やお茶で利用されます。

  • 樹皮・・・生薬名を「杜仲」といい、腰痛や足腰の倦怠感、頻尿、肝機能・腎機能の強化、高血圧に効果があると言われます。
  • 葉・・・若葉はお茶「杜仲茶」として飲用されます。血圧効果作用や肝機能の向上に効果があると言われます。

その他の利用

樹皮や葉から出る白色の乳液は「ガタパーチャ」と呼ばれ天然ゴムに利用されるそうです。
本来の「ガタパーチャ」はマレーシア原産のアカテツ科の樹木から得られるゴム状の樹脂ですが、それに似ていることからこの名前で呼ばれるらしい。

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

ドクダミ

どくだみ

ドクダミはドクダミ科の多年草です。
名前の由来は、毒を押さえるという意味の「毒矯み(どくたみ)」からきています。

道端や野原、田畑など何処にでも自生していますが、半日陰の湿り気があるような所を好みます。
独特の臭気と薬理成分がある植物で生薬としても利用されています。

ドクダミの利用法と効能・メニュー

 

ドクダミの豆知識

  • 学名・・・Houttuynia cordata
  • 別名・・・ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)
  • 和名・・・ニュウドウソウ(入道草)、シュウサイ(蕺菜)
  • 英名・・・カメレオンプラント
  • 生薬名・・・十薬・重薬(じゅうやく)
  • 分類・・・ドクダミ科ドクダミ属
  • 原産地・・・日本の他、東南アジア

ドクダミの利用法・効果・効能

食用

一般的に販売されているものとしては「ドクダミ茶」。これは葉を乾燥させたものを使います。
山菜として天ぷらなどでも食べることができます。ベトナム料理では魚料理に欠かせない食材らしい。

薬用

独特の臭気には、抗菌作用がある成分が含まれているため生薬として利用されています。
利尿作用や動脈硬化の予防に有効。又、湿疹やかぶれには生の葉をすりつぶしたものが良い。

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

甜茶(テンチャ)

甜茶(テンチャ)

甜茶とは甘味のある中国茶の総称です。中国では古くからある薬草茶の一つと言われます。
植物学上はお茶のとは異なる木の葉から作られています。

甜茶の種類

日本ではバラ科キイチゴ属の「テンヨウケンコウシ」という植物から作られたものを主に甜茶と呼ぶそうです。
他は下記のような種類があります。

アカネ科のギュウハクトウ(牛白籐) Oldenlandia hedyotidea、ブナ科のタスイカ(多穂柯)またはタスイセキカヨウ(多穂石柯葉) Lithocarpus polystachyus、アジサイ科(分類体系によってはユキノシタ科)アジサイ属のアマチャ(別名ドジョウサン、土常山) Hydrangea serrata (Thunb. ex Murray) Ser. var. thunbergii (Sieb.) H. Ohba 、ロウレンシュウキュウ(臘蓮繍球) Hydrangea aspera ssp. strigosa、ヤクシマアジサイ Hydrangea grosseserrata Engl.などの種を指す

 

甜茶の効能・効果

花粉症やアレルギーなどに効果があると良く言われるようですが、その効能には十分なデータが見当たらないらしい。
アレルギー性鼻炎の患者にも、鼻炎症状に影響を与えなかったようだ。

俗に、「花粉症などのアレルギーによい」などといわれているが、独立行政法人国立健康・栄養研究所は、「調べた文献の中に信頼できる十分なデータが見当たらない」との告知をしている。サントリーなどの研究により、「バラ科の甜茶は花粉症に効く」とされる研究結果もでた。ただしこの研究結果はわずか数十名の被験者によるものである。この研究結果を受けて全国の薬局などで甜茶のサプリ類が大量に販売されるようになった。しかし厚生労働省は甜茶を効果の不確かな民間療法としている。厚生労働省によって行われた全国96の耳鼻咽喉科の診療所、病院で行われた患者への聞き取り調査によると甜茶に対しては効果が「有り」としたものは「14%」、効果が「無い」としたものが「51%」、「不明」が「35%」となっている。これは、その他の民間医療である鼻スチームや鼻洗浄、漢方などと比較すると「効果がある」との回答は低い数字となっている。またチリダニによるアレルギー性鼻炎の患者89名を対象にしたプラセボ試験では、くしゃみ、鼻汁、鼻閉塞などの鼻炎症状に影響は与えなかったという調査報告がある。

一説には、体内に吸収されない甘味成分ということで、糖尿病患者や肥満症患者の甘味料に使われるらしい。

 

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

デビルズクロー・ライオンゴロシ

デビルズクロー

ライオンゴロシはゴマ科の多年草です。
アフリカに生育する植物で、地を這うように枝を伸ばしピンクや明るいムラサキ色の花を咲かせます。
果実が木質でカギ爪のような形をしていることから英名では「悪魔のかぎづめ(デビルズクローdevil’s claw)」とも呼ばれています。
又、ライオンの口に絡み付いてしまうと餌を取れずに餓死しまったことから「ライオンゴロシ」の名前が付けられたと言われます。

この実はアフリカ先住民にとって薬草として扱われてきました。

ライオンゴロシの利用法と効能・メニュー

 

ライオンゴロシの豆知識

  • 学名・・・Harpagophytum procumbens
  • 別名・英名・・・デビルズクロー(devil’s claw)
  • 分類・・・ゴマ科ハルパゴフィツム属
  • 原産地・・・アフリカ南西部

ハルパゴフィツム属とは

南アフリカや東アフリカに自生するゴマ科の多年草です。
デビルズクロウは本属であるが、他にツノゴマ属(ツノゴマ科の被子植物)の種やセイヨウイラクサもデビルズクロウと呼ぶことがあります。

ライオンゴロシの生育地

カラハリ砂漠の他、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ、等に自生。

主に南アフリカのカラハリ砂漠にて自生している。他に、アンゴラ、ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、ナミビア、モザンビークでも自生している。草本や低木が生えた放牧地、砂地や粘土質の土壌にて生育している。

ライオンゴロシの利用法・効果・効能

カラハリ砂漠に住む先住民は数世紀に渡り消化器系の病気から伝染病の幅広い病気や傷の治療等、薬草として利用してきたそうです。
塊茎の抽出物は、骨関節症や変形の慢性関節リウマチ、心臓病などに紅葉があるとされ、現在では錠剤として処方されるほどになっています。

ライオンゴロシは、カラハリ砂漠に住む住民によって、数世紀に渡り、医薬草として利用されてきた。消化器系の病気から伝染病の幅広い病気や傷の治療に利用されてきた。塊茎の抽出物は、インドリド配糖体(ハルパゴシド)、フィトステロイド、フラボノイドなどが含まれていて、それらは、変性の慢性関節リウマチ、骨関節症、腱炎、心臓病の治療に効用があるとされる。塊茎は、地元住民によって収穫され、彼らの収入源となっている。現在、その効能は西洋医学でも利用され、錠剤として処方されている。

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

イノンド・ディル

ディル

イノンドはセリ科の1年草です。
1年草とは発芽から枯れるまでを1年で全うする植物です。

原産地はアジアで大きなものは60cm程度まで育ちます。
葉は柔らかい針のような形。花は白か黄色の小さなものをまとめて咲かせます。

古くからヨーロッパで利用されてきたハーブで、食用の他、薬用としても使われてきました。

イノンドの利用法と効能・メニュー

 

イノンドの豆知識

  • 学名・・・Anethum graveolens
  • 別名・英名・・・ディル(dill)
  • 分類・・・セリ科イノンド属
  • 原産地・・・西南アジア、中央アジア

ディルという名前の由来

「なだめる」という古代バイキング用語に由来するそうです。
神経鎮静作用や消化器系の機能を助けるといった働きがあると言われ、西洋では古くから赤ん坊の夜泣きや腹痛などに使われてきたらしい。

イノンドの利用法・効果・効能

薬草としての歴史は古く、ヨーロッパや北アフリカ、アジアで栽培されてきたようです。
葉にはキャラウェイに似た香りがあり、食用としては、魚料理に合うことから「魚のハーブ」とも呼ばれ古くからヨーロッパで親しまれてきました。

種も香りが強く、スパイイスとして使われる他、薬用としても使われます。
ポーランド料理には欠かすことができない食材らしい。

キャラウェイとは

セリ科の2年草。
和名はヒメウイキョウ(姫茴香)といい、香辛料として用いられます。

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

ヘメロカリス・デイリリー

へめろかりす

ヘメロカリスとはユリ科の多年草です。
別名(英名)のデイリリーは、ユリに似ていて一日で咲いてしぼむ一日花ということから付いた名前ようだ。

草丈は大きなもので1mあまり。花色は黄色や白、オレンジなど。6月から8月にかけて開花します。
園芸用として以外は花を食用にすることもできます。

この植物もワスレグサ属に分類されます。
ワスレグサ属はススキノキ科の属の一つで、キスゲ属、ヘメロカリス属、カンゾウ属とも言われます。
多くの品種があり、ヘメロカリスもこのワスレ属の園芸品種です。

ヘメロカリスの利用法と効能・メニュー

 

ヘメロカリスの豆知識

  • 学名・・・Hemerocallis
  • 別名・英名・・・デイリリー
  • 分類・・・ユリ科ヘメロカリス属(ワスレグサ属)
  • 原産地・・・アジア東部

ヘメロカリスの利用法・効果・効能

寒さや暑さにも比較的強いので育てやすい。園芸用、観賞用として利用されます。
園芸品種は200以上の種類があると言われます。

花やつぼみ若葉、などが食用にもなります。
天ぷらや和え物、酢の物、料理の付け合せなどが一般的。鉄分やカリウム、カルシウムといったミネラルを豊富に含んでいるそうです。

ただ、品種によっては毒性があるものもあるようですから注意が必要です。
詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

ティーツリー

ティーツリー

ティーツリーはフトモモ科の常緑植物です。
白い花が密集して咲き、樹高は8m位まで成長します。

オーストラリアの亜熱帯地域やニュージーランド、インドネシアに分布。
オーストラリアの先住民アボリジニは、何千年も前から葉を砕いてケガの治療に使われていたというほど人との係わりは長い。

ティーツリーの利用法と効能・メニュー

 

ティーツリーの豆知識

  • 学名・・・Melaleuca alternifolia
  • 別名・・・ティートゥリー、ティートリー
  • 分類・・・フトモモ科 メラルーカ属
  • 原産地・・・オーストラリア

 フトモモ科の植物とは

フトモモ科は双子葉植物に属します。双子葉植物とは2枚の初期葉もしくは子葉をもつ植物のこと。
世界に3000種以上はあり、130~150属に分けられます。

そのほとんどが熱帯や亜熱帯に分布。日本ではアデクが西南諸島や小笠原諸島に自生しています。
利用価値があるものとしては以下のようなものがあります。

利用価値のあるものとしては、ユーカリのほか、熱帯果樹のグアバ、レンブ、フトモモ、フェイジョア、ジャボチカバ、ピタンガなど、香辛料のチョウジ(クローブ)、オールスパイスなどのほか、鑑賞用に栽培されるギンバイカ(ミルテ)、ギョリュウバイ、テンニンカやブラシノキを含む。

ティーツリーの利用法・効果・効能

葉や茎から摂れる精油には抗菌作用や抗炎症作用、抗ウィルス作用などが認められています。
感染症予防や花粉症対策などに有効。又湿布剤やフケ止めシャンプーなどにも使われるようです。

ただ、低い毒性があるため副作用の報告もあるそうです。
詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

オタネニンジン・朝鮮人参

朝鮮人参

オタネニンジンはウコギ科の多年草です。
根は強壮作用があるとされ古くから薬草として利用されてきました。

原産地は朝鮮半島から中国の東北部。
地名にちなんでか「朝鮮人参」とか「高麗人参」とも呼ばれます。

オタネニンジンの利用法と効能・メニュー

スポンサーリンク

オタネニンジンの豆知識

  • 学名・・・Panax ginseng
  • 別名・・・人参、朝鮮人参、高麗人参」
  • 分類・・・ウコギ科トチバニンジン属
  • 原産地・・・中国の遼東から朝鮮半島

 中国の遼東とは

朝鮮半島の北西に位置する半島。

中国遼寧省の南部に位置する中国第二の大きさの半島で、大連などの都市がある。遼東という名称は、遼河の東岸に位置する半島という意味である。

産地

主な産地は韓国と中国。全生産量の70%が栽培されています。
栽培されているものに比べ天然のもののほうが薬効が強い。中国東北部からロシア沿海州にかけて自生しているようですが、採れる数は極端に少ないと言われます。

日本では江戸時代から栽培されているそうです。主な産地は以下のようになります。

日本では福島県会津地方、長野県東信地方、島根県松江市大根島(旧八束町)の由志園などが産地として知られる。 栽培にはおよそ四年ほどの月日を掛けた上で収穫されるが六年根も存在する。

オタネニンジンの利用法・効果・効能

根にはジンセノサイドと言うサポニンが含まれており、滋養強壮や動脈硬化、糖尿病等に効能があります。
漢方では他の漢方薬と併用することで薬効を高めることができるそうです。

韓国では人参茶や料理に使われたり、栄養ドリンクや石鹸なども販売されているとのこと。

オタネニンジン・朝鮮人参を使ったレシピ、料理

  • サムゲタン・・・韓国料理。鶏肉、朝鮮人参、鹿茸、ファンギ(牙なおぎ)などの漢方ともち米、くるみ、松の実、ニンニクなどを入れて煮込んだ料理。夏ばて防止として好まれている。
  • 薬膳スープ・・・朝鮮人参を含む10種類の薬草を入れて煮込む台湾料理。材料は「十全大補」と呼ばれる。

詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

関連記事・参照先

クべバ

ちゅばぶ

クべバはコショウ科のつる性植物です。
未熟な実を乾燥させてスパイスとして利用されます。
実にはしっぽのようなものがついていることから「シッポの付いたスパイス」とも呼ばれます。

クべバの利用法と効能・メニュー

クべバの豆知識

  • 学名・・・piper cubeba
  • 別名・・・ジャワコショウ、ジャワペパー、ジャワ長胡椒
  • 分類・・・コショウ科クべバ属
  • 原産地・・・インドネシア

クべバの利用法・効果・効能

実を食用や薬用に利用されます。
食用としては「ラセラヌー」などのミックススパイスや、インドネシア料理に使われます。
風味は刺激的で辛味もあります。肉や野菜料理に良く合います。

薬用としては古くから呼吸を楽にする作用や効果があるとされ、主にアジアで使用されていたようです。
アーユルヴェーダでは興奮・刺激作用、去痰作用などがあると言われています。

関連記事・参照先