カプサイシン

カプサイシンとは

カプサイシンとは、唐辛子の辛味成分です。ダイエット効果があることで一時期注目されました。

カプサイシンはカロテノイドの一種で、痛覚神経を刺激することで辛味成分として作用します。

 

カプサイシンの働き・効能

カプサイシンには、中枢神経を刺激してアドレナリンを放出させ、脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化させる働きがあります。

これにより、エネルギー代謝が盛んになり脂肪が燃焼されやすくなり、肥満の予防に効果を発揮します。唐辛子を食べると体が温ままり、発汗するのはこれが影響しています。

そこで、カプサイシンは、冷え性や肩こりの改善、ダイエットにも有効だといわれます。腱胃作用や殺菌作用がありますので疲労回復にも有効とされます。

又、貼り薬などの外用薬では、神経痛を和らげる成分として使用されています。

 

辛くない成分「カプシエイト」

唐辛子には「カプシエイト」という辛くない成分もあります。構造はカプサイシンと似ていますが、辛さを比較してみるとカプサイシンの1000分の1しかありません。

カプサイシンと同じカロテノイドの一種で、働きも似ていて脂肪燃焼や体温上昇効果がみられ、エネルギー代謝を活発にします。

このようにほとんど同様の効能があるのですが、辛味がないだけ、心拍数や血圧、消化管粘膜などへの影響が少なくなりますから、カプサイシンより利用しやすい成分ということになります。

 

カプサイシンが多く含まれる食品

唐辛子

 

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キナ酸

キナ酸とは

キナ酸とは、クランベリーに含まれる物質です。

クランベリーとは

クランベリーとは、ツツジ科ツルコケモモ亜属に属する植物の総称です。
特徴としては、一年中葉が付いている常緑植物であることと、大きくて3m位にしかならないという点です。

主な種類には「ツルコケモモ」「ヒメツルコケモモ」「オオミノツルコケモモ、ベアベリー」「アクシバ」があります。
クランベリーの実は酸味がかなり強いため、主にジュースやジャムで利用されます。
又、アメリカの感謝祭で食べる七面鳥の丸焼きにはクランベリーソースは欠かすことができないものとなっているそうです。

 

キナ酸の働き・効能

キナ酸は、体内で「馬尿酸」と呼ばれる酸性物質に変化します。そして尿を弱酸性にして細菌の繁殖を防ぐという働きを行います。これにより、尿路感染症の予防や尿路結石に効果があるといわれます。

ちなみに、尿は通常であれば弱酸性ですが、もしアルカリ性になってしまうと、膀胱炎や腎盂炎をおこすこともあります。

 

尿路結石とは

尿路に石ができる病気です。

石となるものは、尿に溶け込んでいるシュウ酸やリン酸、カルシウムなどで、これらが何らかの原因により結晶となり、蓄積しいつのまにか石のように固まります。

石ができる原因としては、尿路感染やホルモンや薬の影響、代謝異常、などがあげられますが、これらは一部でありほとんどのケースでは原因がわからないとのことです。
石ができる場所により「上部尿路結石」と「下部尿路結石」がありますが、90%以上の確立で上部尿路結石となるようです。

膀胱炎とは

膀胱炎は女性に多い病気です。
膀胱炎は細菌が感染することで、膀胱に炎症が起きる病気です。放っておくと腎盂炎になります。
主な症状は、排尿後の痛みや残尿感、尿に血が混じったり白くなる、トイレに行く回数が多くなる、などです。

腎盂炎とは

腎盂腎炎とも言われます。

腎臓と尿管の間に位置している「腎盂」が、細菌に感染しそれがもとで炎症を起こす病気です。女性に多いもので、膀胱炎を放置していた結果、膀胱内の大腸菌や細菌が、尿道を伝わり腎盂まで感染して、腎盂炎となります。

腎盂炎には急性と慢性があります。
急性の場合は、高熱や背中の痛み、悪寒、腰痛、吐気、嘔吐、膀胱炎の症状などがあります。慢性の場合は、頭痛や腰痛、倦怠感、微熱などが出てきます。

 

キナ酸が含まれる食品

コーヒーの種子やクランベリーの実、等。

 

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オクタコサノール

 オクタコサノールとは

オクタコサノールとは、アルコールの一種です。

含まれている食材としては、小麦胚芽やりんご、ぶどうなどです。

 

オクタコサノールの働き・効能

オクタコサノールの効用としては、心臓機能の強化や、持久力の向上、筋肉機能の強化、ストレスへの抵抗力の向上などがあります。

一説によると、何千キロもの距離を飛び続ける渡り鳥のパワーと源となっているようです。

そのためか、疲労回復や体力増強を謳ったサプリメントに利用されています。

 

オクタコサノールが含まれる食品

小麦胚芽、りんごやぶどうの果皮、さとうきび、等です。

 

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スコルジン

スコルジンとは

スコルジンとは、にんにくに含まれる成分の一つです。

臭い成分のアリシンとは違い、無臭であるのが特徴です。

 

スコルジンの働き・効能

スコルジンには、血小板の擬集を抑えて血液をさらさらにして血栓ができるのを防ぎます。

さらに、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、脂質異常症などを予防する効果、血圧を下げる効果、体力増強や回復効果、又冷え性や腰痛、肩こりにも有効です。癌の予防効果も期待できるようです。

 

にんにくに含まれる他の栄養素と働き

カリウムやリン、ビタミンB1、B6、食物繊維などが豊富に含まれます。臭いのもとはアリシンという物質です。

疲労回復効果、抗癌作用、脂肪の分解も期待できます。

 

にんにくの旬と上手なとりかた

にんにくの旬は5~7月です。

細かく刻んで油で炒めて食べると、効能が増します。

 

スコルジンが多く含まれる食品

にんにく

 

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β-カルボリン化合物

β-カルボリン化合物とは

β-カルボリン化合物とは、たくあんの色を付ける黄色い色素です。クルクミンで色付けされることもあります。

大根を漬けた場合、その辛味成分が分解され自然に黄色になりますが、この色素の主成分がβ-カルボリン化合物です。

ちなみに、しば漬けの赤の色素はシソニンで、奈良漬けの茶色はメラノイジンという物質です。

 

β-カルボリン化合物の働き・効能

β-カルボリン化合物は、抗酸化作用や生活習慣病の予防に有効です。

他の漬物の色素にも様々な作用がありますが、合成着色料ではその効果を得ることはできません。

 

抗酸化作用とは

人間は呼吸により取り入れた酸素を利用して栄養素を酸化分解し、エネルギーを得て生きています。この生命活動の過程で、酸素の一部は酸化力の強い活性酸素に変化します。

活性酸素は体を構成する脂質、タンパク質、核酸などを傷めます。

そして生じた過酸化脂質が血管壁を障害し、酸化LDLは動脈硬化を起こすことになります。さらにDNAの突然変異が起き、癌が発生する原因になります。

我々の体内には、活性酸素を消去する機能があるのですが、この機能は年齢とともに低下してしまいます。そこで、活性酸素消去機能の低下を補う抗酸化剤としてビタミンCやE、カロテノイド、ポリフェノールなどが有効とされています。

 

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ブチルフタリド

ブチルフタリドとは

ブチルフタリドとは、セロリに含まれるファイトケミカルです。

 

セロリに含まれる他の栄養成分

セロリには、カリウムやカルシウム、リン、などのミネラルが多く含まれ、その他は葉酸や食物繊維なども比較的含まれています。

カリウムは酵素の働きを助けたり、高血圧症の進行を抑える働きがあります。

カルシウムは、骨や歯を形成し神経機能を調節する働きがあります。

リンは、骨や歯を形成したり、エネルギーの貯蔵など、細胞の生命活動に欠かせない栄養素です。

 

ブチルフタリドの働き・効能

ブチルフタリドには、血圧をコントロールするホルモンを正常に保つ働きがあります。これにより、ホルモンの異常が改善されますので血圧が安定するようになります。

さらに、利尿作用や尿路感染症の予防、興奮やイライラを鎮める効果、などがあります。

尿路感染症とは、尿路に病原体が生着して起こる感染症のことです。

 

ブチルフタリドが多く含まれる食品

セロリ

 

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ノコギリヤシ

ノコギリヤシエキスとは

ノコギリヤシとは、北米原産の植物で「しゅろ」の仲間です。葉の形がギザギザしているところから、このような名前で親しまれています。

ノコギリヤシの実は楕円形の2cm位のもので、そのエキスに健康維持に役立つ成分が含まれているといわれます。

 

 

ノコギリヤシエキスの働き・効能

ノコギリヤシエキスには、前立腺肥大になる「ジヒドロテストステロン」の合成を抑える働きがあります。これは、前立腺肥大による排尿困難を改善する効果があります。

ちなみに、ヨーロッパでは医薬品として認可されているようです。

 

果実は脂肪酸やフィトステロールに富み、その抽出物は前立腺肥大症 (BPH) の治療薬として研究されている。脱毛症・多嚢胞性卵巣症候群などの高アンドロゲン状態にも用いられているが、その場合の効果は実証されていない。

引用先:wikipedia-ノコギリヤシ

 

 サプリメントでの効能

ノコギリヤシエキスが含まれるサプリメントでは、下記のような効果を謳っています。

  • 育毛、発毛
  • 抜け毛対策
  • 前立腺肥大の予防や症状の改善
  • 頻尿や尿漏れの予防

・・・発毛や育毛には効果があるのでしょうか?

 

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アスタキサンチン

アスタキサンチンとは

アスタキサンチンとは、カニやエビ、あるいはイクラなどに含まれている赤い色素です。

かにの画像

 

アスタキサンチンの働き・効能

アスタキサンチンには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑制して悪玉コレステロールが血管にこびりつくのを防ぐ働きや、又こびりついた悪玉コレステロールを取り除く働きもあります。

よって、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防や、目の病気の改善、癌の予防、などに有効です。

 

アスタキサンチンは高い抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子として働いていると考えられる。また、アスタキサンチンは光障害から目を保護すると言われている。

引用先:wikipedia-アスタキサンチン

 

アスタキサンチンが多く含まれる食品

鮭やえび、かに、オキアミなどの魚介類や海藻類に含まれる赤い色素です。

 

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バナバ

バナバとは

和名はオオバナサルスベリ(大花百日紅)といいます。

バナバとは、中国南部地方から、オーストラリア北部にかけ広く分布している熱帯植物です。

バナバという呼び名はタガログ語で、フィリピンではかなり一般的な植物として、観賞用や薬用にも利用されているようです。

葉の画像

 

バナバの働き・効能

バナバ葉には多くの食物繊維や、カルシウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルも豊富に含まれています。

そのため、血糖値を下げる効果や糖尿病を要望する効果など、生活習慣病の予防効果が期待できます。

 

バナバ葉100g中に食物繊維が約25gも含まれていることが特徴である。また他の健康茶と比較して、微量元素のカルシウムやカリウム、マグネシウムも多く含まれることが分かっている。また植物性亜鉛も含まれている。

引用先:wikipedia-バナバ

 

食物繊維の働き

腸内環境を整える。血糖値の急な上昇を抑える。コレステロールの吸収を抑制する。

カルシウムの働き

骨や歯を作り、強くします。他にも血液を擬固させたり、神経や筋肉の働きを正常にします。

カリウムの働き

浸透圧やPHを正常に保つ。筋肉の収縮を正常にしたり、ナトリウムの尿中排泄を促す。

マグネシウムの働き

酵素の作用を活性化する。筋肉の収縮を正常にする。神経の伝達を正常にする。

 

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桑の葉エキス

桑の葉エキスとは

桑の葉エキスとは、文字通り桑の葉に含まれる成分です。

桑(くわ)は、絹の採取で知られる「蚕(かいこ)」の幼虫の餌として知られる植物です。

葉の画像

 桑の食べ方と効能

桑は葉と実が食べられます。

葉はてんぷらにしたり、茶として利用している地域もあるようです。

実はマルベリー (Mulberry)とも呼ばれ、木苺に似た形で、熟すとかなりの甘味がありそのままでもおいしくいただけます。地方によっては、桑酒にしたりジャムなどに加工している地域もあるようです。

桑の実に含まれる栄養素としては、色素に含まれる「アントシアニン」には強い抗酸化作用があり、他のポリフェノールも多く含まれています。

 

桑の葉エキスの働き・効能

桑の葉に含まれる「デオキシノジリマイシン」という成分は、小腸で起こる過剰な糖分の吸収を抑制します。

その結果、血糖値の上昇が抑えられますので糖尿病を予防することになります。

 

桑葉には1-デオキシノジリマイシン(1-deoxynojirimycin; DNJ)が含まれていることが近年の研究で明らかになった。DNJ はブドウ糖の類似物質(アザ糖類の一種)であり、小腸において糖分解酵素のα-グルコシダーゼに結合する事でその活性を阻害する。その結果、スクロースやマルトースの分解効率が低下し、血糖値の上昇が抑制される。

引用先:wikipedia-クワ

 

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