水溶性アルギン酸

水溶性アルギン酸とは

アルギン酸は不溶性ですが「アルギン酸ナトリウム」にすると水溶性になります。

わかめやこんぶのぬめりは、水溶性食物繊維のアルギン酸カリウムと呼ばれ食品添加物などに利用されています。

アルギン酸カリウムとは下記のようなものです。

 

析出したアルギン酸を脱水した後よく洗浄し、乾燥させてアルギン酸を得る。このアルギン酸をアルカリで中和すれば、アルギン酸塩となる。中和に用いるアルカリにナトリウムを使えばアルギン酸ナトリウムに、カリウムを使えばアルギン酸カリウムとなる。

引用先:wikipedia-アルギン酸

 

水溶性アルギン酸の働き・効能

アルギン酸は、胃酸でアルギン酸とカリウムに分かれ、後にナトリウムと結びつきアルギン酸ナトリウムとして排泄されます。
これは、高血圧の原因とされるナトリウムの排泄を促進することになります。

カリウムのほうは体内に吸収されますので、血圧を下げますので高血圧の改善に効果を発揮します。
さらに、胆汁酸が再吸収されるのを防ぎますので、コレステロールを包み込み排泄します。しかも、LDLコレステロールのみを減らすことになります。

 

LDLコレステロールとは

LDL(低比重リポタンパク)は増えすぎた場合血液中で血管壁にこびりつき動脈硬化の原因になります。これが「悪玉コレステロール」です。

 

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フコイダン

 フコイダンとは

フコイダンとは、海藻のぬるぬるを構成する成分の一つで多糖類です。

こんぶやわかめといった褐色の海藻の細胞壁と細胞壁の間にあるぬめり成分で、「フコース」という糖に硫酸などが繋がった多糖類です。

わかめなどに含まれるアルギン酸、紅色の海藻のカラギーナン、てんぐさなどの寒天などどともに海藻多糖類とも言われ、水溶性植物繊維でもあります。

 

長寿との関係

日常的に海藻を多く食べていると長生きをするといわれます。

この根拠としては沖縄県で、沖縄は国内でも有数の長寿県として有名ですが、ここでは普段からこんぶやオキナワモズクなどの海藻を食べているようです。

これらにはフコイダンが特に多く含まれており、健康維持に一役買っています。

 

フコイダンと癌(がん)の関係

フコイダンには抗腫瘍作用があります。

過去の実験ではフコイダンを投与したマウスのがん細胞がほとんど死滅したり減少したりしたそうです。そのため、代替医療(食事療法や気功、整体など)では抗がん剤として利用が始まっています。

しかし、これらの効果を利用して、悪質な業者や健康商品も出回っていますので注意が必要です。

 

現在既に各社から昆布やモズクなどを原料に、様々な製品が発売されている。 しかしそれらはあくまで健康食品である。医薬品でないにもかかわらず、効能を表示していたり、インターネットでの誇大広告、一見販売とは無関係の団体をうたい、高額の製品に誘導する手口等には気をつけなければならない。これらの行為は法令違反である。

前述にあるように、フコイダンの学術的定義は「高分子多糖体」であり、低分子これは通常フコースとよばれ単糖である、低分子フコイダンの表現は学術的には存在しない。しかしながら特に健康食品の販売差別化のため多様な表現が使われている現状が存在する。

引用先:wikipedia-フコイダン

フコイダンの働き・効能

フコイダンにはピロリ菌が胃壁に付着するのを防ぐ働きがありますから、胃病の予防に効果を発揮します。

そして、フコイダンの一種であるUフコイダンにはがん細胞の増殖を抑える働きや血液を浄化し、コレステロール値を下げる効果があります。

Fフコイダンという成分には、肝細胞増殖因子の生産を高め、肝機能の強化や、生活習慣病の予防、肝炎の改善、老化防止などにも有効とされます

 

基礎研究として、抗酸化作用、アポトーシス誘導による抗ガン作用、抗菌作用、皮膚創傷修復作用、胃粘膜保護作用、胃潰瘍治癒促進作用、血中コレステロール低下作用が報告されている。

一方、フコイダンはメカブなどの海藻類から抽出されるが、海藻類に多く含まれるヨードにもアポトーシス誘導による抗ガン作用があることが報告されており[3]、フコイダンの作用とされる抗ガン作用は抽出時に混入したヨードの作用である可能性も残る。

引用先:wikipedia-フコイダン

 

フコイダンを多く含む食品

フコイダンを多く含む食品としては、こんぶやめかぶ、もずく・・・など

 

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リグナンとセサミン

 リグナンとは

リグナンは特にゴマに多く含まれ、他に植物の茎や種子、あるいは根などにも含まれます。

ごまに含まれるリグナン類には多くの成分があり、総称してゴマリグナンと呼ばれます。

中でもサントリーから発売された健康食品(サプリメント)のセサミンは良く知られていると思います。

 

セサミンの働き・効能

ごまに多く含まれるセサミンは最も多く含まれるリグナンです。
このセサミンには、強力な抗酸化作用があり、肝臓機能を強化し肝臓ガンを抑える効果があります。

他にも、アルコールを分解する作用や、活性酸素を取り除く作用、動脈硬化や生活習慣病、がんや老化の予防(アンチエイ人グ)にも効果を発揮します。

 

 セサミン (sesamin) はゴマリグナンに含まれる成分の一つ。肝臓の活性酸素を低減する作用がある。ごま油やサンショウから分離する技術がサントリーによって最初に開発されている。

引用先:wikipedia-セサミン

 

リグナンが多く含まれる食品

アカゴマ(亜麻仁)やゴマ以外には、ライ麦や大麦などの穀類、かぼちゃの種、ブロッコリー等にも含まれます。

 

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アルギン酸

 アルギン酸とは

アルギン酸は海藻多糖類の一種です。

アルギン酸は水に溶けませんが(不溶性)、アルギン酸ナトリウムにすると水溶性になります。
不溶性のアルギン酸カルシウムは海藻類に多く含まれます。

 

海藻多糖類

海藻には、多くの難消化性多糖類が含まれ、食物繊維として重要な役割を果たしています。

粘性や吸着性が高く、食品に粘り気を出すゲル化剤、増粘剤、安定剤などに利用されています。

 

アルギン酸の働き・効能

アルギン酸は、胆汁酸を吸着し排出する作用がありますので、リグニンなどと同様にコレステロールを減らす効果があります。

他にも、ナトリウムを排出する働きもあることから高血圧にも有効ですし、便秘や大腸がんにも効果を発揮します。

 

アルギン酸を多く含む食品

こんぶやあらめなどの褐藻類に多く含まれます。

 

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リグニン

リグニンとは

リグニンは、植物の細胞壁を構成する成分の一つで、木質素とも呼ばれます。

リグニンは本来材木などに含まれる成分です。

 

リグニンの働き・効能

リグニンの働きとしては、胆汁の主成分「胆汁酸」を吸着し体外に排出します。

胆汁酸の原料はコレステロールです。胆汁酸が排出されるということは、コレステロールも減少するということに繋がります。下記のようにダイエット効果が期待できます。

 

栄養学の分野ではピュアココア(ココア豆からカロリーの高いココアバターを絞ったもの。ココアパウダーとしてチョコレートの主原料になる)などに含まれている食物繊維としてのリグニンは難消化のため、腸管内の残留物の排出に役立つので、肥満等の各種成人病の防止やダイエットに役立つとされ機能の研究が進んでいる。

引用先:wikipedia-リグニン

 

又、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防や肥満にも有効です。

さらに、発ガン物質を大腸ですぐに吸着し排出しますので、大腸がんの予防に大きな効果を期待できます。

 

リグニンを多く含む食品

リグニンを多く含む食品としては、豆・切干大根・梨・ココア、チョコレート、イチゴやラズベリーの種・・・など

 

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へミセルロース

 へミセルロースとは

植物の細胞壁を作る多糖類のうち、セルロースとペクチン質以外のものをいいます。マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、等の糖を含んでいます。

へミセルロースは、セルロースやペクチンとともに植物の細胞壁を構成しています。

 

へミセルロースの働き・効能

へミセルロースは、自然な排便を促したり、有害物質の排出を早めたり、大腸がんや生活習慣病の予防、さらに腸内善玉菌を増殖するといった働きをします。

又、米ぬかのへミセルロースから作られるアラビノキシラン誘導体という物質は、がん細胞を抑制する効果があることがわかったようです。
さらに、エイズにも有効だと考えられ研究が進んでいるようです。

豆の画像

へミセルロースが多く含まれる食品

米ぬかやそばの種子、とうもろこしの外皮など穀類の外皮、野菜、果実、豆類に多く含まれています。

 

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コンドロイチン硫酸

 コンドロイチン硫酸とは

コンドロイチン硫酸とは、骨や皮膚、軟骨、角膜などに多量に存在しているムコ多糖類の一種です。

そして、あらゆる組織細胞の働きを円滑にする潤滑油として大きな役割を果たしています。

 

コンドロイチンが減少すると

コンドロイチンの体内での合成量は加齢ともに低下し、中高年になると体内量の減少から関節の軟骨がすり減り、変形性関節症や関節炎が急激に増加します。

又、皮膚のハリが無くなり、そのためしわが増えることになるなどの老化が進むことにもなります。

 

コンドロイチン硫酸の働き・効能

コンドロイチン硫酸の働きを簡単に言えば、コラーゲンと結合組織をつくり、細胞に保水性や弾力性を与える作用、老廃物を排出する作用、血液から栄養素や酸素を細胞に取り込む作用、などがあります。

さらに、免疫力を高める働きもありますので、ガンや慢性疾患、感染症の予防にも有効です。又、骨粗鬆症の予防や神経痛の改善にも有効です。

加齢とともに合成能力が落ちますので、不足すると関節痛や五十肩、肌のはりなどが失われ、老化現象に悩まされることになります。

 

コンドロイチン硫酸が多く含まれる食品

鶏の皮や軟骨、ナマコ、ふかひれ、うなぎ等動物性食品、納豆や海藻、おくら、山芋などのねばりに多く含まれます。

 

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キチン・キトサン

 キチン・キトサンとは

キチン・キトサンとは、カニの甲羅から作られる動物性の不溶性食物繊維です。

チキンとは、カニや海老の甲羅、いかや貝の器官、きのこ類などの細胞膜に含まれる多糖類です。

チキンをアルカリ処理したものがキトサンで、チキンより高い生理効果が示されています。

 

キチン・キトサンの働きと効能

キチンとキトサンはグルコサミンが結合した多糖類で、分子中に多数の遊離のアミノ基を持っていて、これに脂質や有害物質が結合することで吸収を妨げます。

キチン・キトサンの効能は広い範囲にあり、整腸作用や血糖値上昇抑制作用、コレステロール低減作用による生活習慣病の予防、免疫力を高め自然治癒力を高める効果、がん細胞の転移や増殖を抑える作用、肝機能を強化する働きなどがあります。

キチン・キトサンには、マクロファージを活性化させる働きもあります。
マクロファージとは、生体を防御する司令塔のような役目をしている細胞です。
マクロファージを活性化させると、免疫力が強化され病気にかかりにくくなりますし、自然治癒力で治りも早くなるでしょう。

キトサンは「特定保健用食品(トクホ)」に認められた健康食品もあるようです。

 

キチンが多く含まれる食品

エビ、カニ、貝、キノコ、などの他、食品ではありませんが昆虫にいたるまで、多くのものに含まれています。

特にえびやかにの甲羅、貝の器官、きのこなどに多く含まれます。

 

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マンナン

 マンナンとは

正式には「グルコマンナン」です。

マンナンとは、植物の葉や種子、あるいは根などの細胞や細胞の中に含まれる粘質多糖類です。

マンナンでよく知られているのはコンニャクマンナンかと思います。

木の芽の画像

 

コンニャクマンナン

こんにゃくをフルーツ果汁で味付けした食品として「蒟蒻畑」で知られているはずです。商品には一部「特定保健用食品」もあります。

整腸作用やダイエットにも有効な商品とのことで永く親しまれている商品といえるでしょう。

製造しているのは、こんにゃくの特産地である群馬県の「株式会社マンナンライフ」です。

 

マンナンの働き・効能

マンナンの働きとしては、他の水溶性植物繊維と同様に、コレステロールの低減や、糖尿病の予防、大腸がんの予防、整腸作用、ダイエット効果などが期待できます。

ちなみに、コンニャクマンナンには、腸の大掃除をする働きがあります。

 

グルコマンナンは人の消化酵素で消化できず、また胃の中で水を吸って何十倍にも膨れるためダイエット食品とされる。便秘解消や血糖値、血中コレステロールの低下にも効果があると言われている。

引用先:wikipedia-グルコマンナン

 

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ムチン

 ムチンとは

ムチンとは、なめこやおくらなどといった食品のぬめりに含まれる成分です。

たんぱく質と糖類が結合したものです。

きのこの画像

 

ムチン (mucin) は動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分として考えられてきた粘性物質である。粘素と訳されることもある。植物にも含まれるほか、一部の菌類も分泌する。

実際には分子量100万~1000万の、糖を多量に含む糖タンパク質(粘液糖タンパク質)の混合物であり、細胞の保護や潤滑物質としての役割を担っている。

引用先:wikipedia-ムチン

 

ムチンの働き・効能

ムチンにはタンパク質分解酵素が含まれていますので、生で食べるとタンパク質の消化が促進されます。

さらに、胃壁の保護をしますので胃炎や胃潰瘍の予防や、内臓を強化する働き、体力増強や回復、体質改善にも役立ちます。

又、細胞を活性化させる効果や抗ウイルス作用も期待できます。

 

ムチンを多く含む食品

山芋、モロヘイヤなどの野菜やこんぶやメカブなどの海藻、加工食品では納豆、等に多く含まれます。

うなぎやどじょうの表面のぬめりもムチンです。

 

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