チャービル

ういきょうぜり

チャービルはセリ科の一年草です。草丈は70cm程まで育ちます。
見た目はパセリのような形をしており、香りもパセリをマイルドにしたような甘い香りが特徴です。

葉や茎が料理や薬用として利用されるハーブです。

チャービルの利用法と効能・メニュー

 

チャービルの豆知識

  • 学名・・・Anthriscus cerefolium
  • 和名・・・ウイキョウゼリ(茴香芹)
  • 仏名・・・セルフィーユ
  • 別名・・・ガーデンチャービル
  • 分類・・・セリ科シャク属
  • 原産地・・・コーカサス地方

コーカサス地方とは

ヨーロッパとアジアの間にある黒海と中央アジアと東ヨーロッパの境界にある塩湖「カスピ海」に挟まれた山脈と、周辺の地域。面積にして約44万km²。
様々な言語や文化、宗教を持つ民族がおり、地球上で最も民族的に多様な地域であるそうです。

チャービルの利用法・効果・効能

フランスでは「グルメのパセリ(美食家のパセリ)」とも呼ばれます。
葉や茎はオムレツやサラダ、スープ、ドレッシングなどに利用されるハーブです。根は芋としてスープやシチューで食べる地域もあるようです。

栄養的にはミネラルやビタミンが豊富で免疫力の強化に繋がるととのこと。
園芸ではナメクジ避けに栽培されることもあるらしい。

伝統的には様々な医薬用途に用いられてきた。妊娠した女性はチャービルを滲出した風呂に入り、チャービルのローションは石鹸として用いられ、また血液浄化剤としても用いられた。消化促進や血圧低下にも効果があると言われ、酢に浸出したものはしゃっくりの治療にも使われた。

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セイヨウニンジンボク・チェストツリー

セイヨウニンジンボク

セイヨウニンジンボクはシソ科(クマズラ科)の多年草。
草丈は大きなもので3m前後になり、夏になると薄紫の花を咲かせます。

庭木としても栽培されますが、果実に香りがあり香辛料として使われてきたらしい・・・
又、女性のホルモンバランスを整えるのに有効とされ、薬用やヘルスケア用にも利用されてきたようです。

セイヨウニンジンボクの利用法と効能・メニュー

 

セイヨウニンジンボクの豆知識

  • 学名・・・Vitex agnus castus
  • 和名・・・西洋人参木(セイヨウニンジンボク)
  • 別名・・・チェストツリー、チェストベリー、イタリアニンジンボク
  • 分類・・・シソ科(クマズラ科)ハマゴウ属
  • 原産地・・・南ヨーロッパ

チェストベリー

チェストベリーとは、クマズラ科の植物チェストツリーの果実のこと。
形は胡椒の実のように丸い形状。主に乾燥させたものがホールタイプで売られています。

クマズラ科の植物

wikiで調べると以下のようになります。

クマツヅラ科 (Verbenaceae) は被子植物の科。熱帯を中心に分布し、一年草から高木まであり、一部はつる性。花は放射相称(花弁は5裂)または左右相称で、唇状のものもある。葉は多くは対生、果実は液果、核果または分果。全体に芳香または悪臭をもつものが多い。花が美しいので園芸用に栽培されるものが多く、レモンバーベナなど一部のものはハーブあるいは薬草として用いられる。
日本列島にはクマツヅラ・イワダレソウの2種が自生し、帰化植物もある。

ハマゴウ属

ハマゴウ属の植物は約250種ほどあり、そのほとんどは熱帯地方に分布。日本には「ハマゴウ」と「ミツバハマゴウ」という種類が自生。

セイヨウニンジンボクの利用法・効果・効能

観賞用として庭木や鉢植えでも栽培されます。
薬用としては、古くから女性の生理痛や更年期障害など、体内リズムの改善に有効とされてきたようです。

ただ、妊娠中は避けたほうが良いと言われます。

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タンポポ・ダンディライオン

ダンディライオン

タンポポはキク科タンポポ属の総称、多年草です。
タンポポ属の分類は複雑で、学説によっては60種以上にも分類されると言われます。

ダンディライオンはタンポポの英名で、フランス語のライオンの歯を意味する言葉に由来するそうです。

野原や田んぼのあぜ道、道路端、河原の土手などあちこちに見られる植物で、草丈20cm程度、茎の先端に黄色く円盤状の花を咲かせます。
食用や薬用に用いられ、特に根には健胃、利尿などの作用があるようです。

タンポポの利用法と効能・メニュー

 

タンポポの豆知識

  • 学名・・・Taraxacum
  • 英名・・・Dandelion(ダンディライオン)
  • 和名・・・タンポポ(蒲公英)
  • 分類・・・キク科タンポポ属
  • 原産地・・・北半球の温暖な地域(多くはユーラシア大陸に分布)

日本に生育する種類

大別すると在来種と外来種があります。

  • 在来種・・・開花時期は春に限られる。種が少ない。茎が短い。
  • 外来種・・・ヨーロッパ原産の帰化植物「セイヨウタンポポ。環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。夏場でも見られるし生育場所が多く繁殖力が高い。

タンポポの利用法・効果・効能

薬用として利用されたりします。葉に含まれる成分はC型肺炎ウイルスを抑制する効果があるそうです。
また、根には健胃・利尿・催乳などの効果も・・・

葉は多少の苦味がありますが、サラダなどで食べられます。
根は乾燥させたものをコーヒーや茶として飲用します。

セイヨウタンポポの葉は古くからヨーロッパや中東で食用に供されており、多少の苦味があるがサラダなどにする。また、根を乾燥させて炒ったものがコーヒーの代用品(たんぽぽコーヒー)として知られている。アメリカ合衆国の一部では、花弁を自家製醸造酒(タンポポワイン)の原料として用いる。全草を乾燥したものは蒲公英(ほこうえい)という生薬として用いられ、解熱・発汗・健胃・利尿などの作用がある。さらに、ロシアンタンポポなどの品種の茎に含まれる乳液からゴムを採集する所もあり、ブリヂストンがタイヤの主原料となる天然ゴムを取り出し実用化を目指している。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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タンジー

よもぎぎく

タンジーはキク科の多年草です。
草丈は50~150cm位。夏の終わりごろから黄色い花を咲かせます。

強い香りがある植物で、古来から薬草として利用されてきました。
ただ、毒性があるため食用には向いていません。

タンジーの利用法と効能・メニュー

 

タンジーの豆知識

  • 学名・・・Tanacetum vulgare
  • 別名・英名・・・ボタンズ、ゴールデンボタンズ
  • 和名・・・ヨモギギク(蓬菊)
  • 分類・・・キク科ヨモギギク属
  • 原産地・・・ヨーロッパ、アジア

日本に自生している種類

日本では唯一北海道に「エゾヨモギギク」という変種が自生しています。
食欲増進や回虫駆除などに効果があるといわれます。

タンジーの利用法・効果・効能

昔は、葉や茎を体内にいる寄生虫の駆除剤に使っていたこともあったと言われますが、弱い毒性があるので食用には向かないようです。
西洋では台所の入口に植えて、虫除けとして利用していたようです。
主に観賞用としてドライフラワーやポプリ、園芸、染色用のハーブなどで使われます。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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タラゴン

エストラゴン

タラゴンとはキク科の多年草です。
ロシア南部から中央アジアにかけて生育する植物で半耐寒性。
草丈は50~60cm、葉は細長く尖っています。

タラゴンの利用法と効能・メニュー

 

タラゴンの豆知識

  • 学名・・・Artemisia dracunculus
  • 別名・仏名・・・エストラゴン
  • 分類・・・マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属
  • 原産地・・・ロシア南部、中央アジア、東欧

種類

フレンチタラゴンとロシアンタラゴンがあります。

  • フレンチタラゴン・・・シベリア産。香りがよいので料理に使われる。
  • ロシアンタラゴン・・・アメリカ原産。草丈は1m以上になる。風味が落ちる。

タラゴンの利用法・効果・効能

セリ科の1年草「アニス」に似た甘い香りがします。
そのため肉料理や魚料理、卵料理などの風味付けやドレッシング、サラダ、タルタルソースなどに使われます。
料理の味を劇的に変化させることから「魔法の竜」と呼ばれるらしい。

古代ギリシャでは狂犬や毒蛇にかまえたときの毒消しに使われたといいます。
その他、食欲増進、健胃、強壮などの作用があるようです。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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タマリンド

たまりんど

タマリンドはマメ科の多年草、常緑高木です。
アフリカの熱帯が原産地とする植物で、樹高は約20mにもなります。
長さ10cm以上、幅2cmにもなる落花生型のような殻をしており、果実が食用になります。

タマリンドの利用法と効能・メニュー

 

タマリンドの豆知識

  • 学名・・・Tamarindus indica
  • 英名・・・tamarind
  • 別名・・・チョウセンモダマ
  • 分類・・・マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属
  • 原産地・・・アフリカ

タマリンドの産地

インド、東南アジア(タイ、マレーシア、インドネシア、等)アメリカなどの亜熱帯および熱帯。

タマリンドの利用法・効果・効能

果肉は酸味があるものや甘味が強いものもあるため食用としても良く利用されます。
生食やドライフルーツ、砂糖漬け、塩漬けなどにも加工される。
インドでは野菜や豆のスープ、タイではトムヤンクンなどに使われる。

又、食品添加物や料理の酸味料、清涼飲料水などにも使われます。
フィリピンではマラリアに効能があるとして葉を茶にして飲用するらしい。

アーユルヴェーダでは赤痢や腸の病気に処方されるようです。
ビタミンが豊富で肝臓や腎臓にも良いらしい。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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タイム

たいむ

タイムはシソ科の多年草です。その種類は350種もあるという。
草丈は約40cm、葉は卵型をしており花は5~10mm程度の大きさ、白やピンク、紫色など。

はーぶの一種として有名な植物で、大表意的なものはコモンタイム、シトラスタイム(レモンタイム)、ワイルドタイム、などが知られる。
人との係わりの歴史は古く、古代エジプトではミイラの防腐剤に使われていたらしい。又、ギリシャ人は香としても使った。中世には安眠剤としても利用されていたようです。

タイムの利用法と効能・メニュー

 

タイムの豆知識

  • 学名・・・Thymus
  • 分類・・・シソ科イブキジャコウソウ属
  • 原産地・・・ヨーロッパ、アジア、北アフリカ

タイムの種類

  • コモンタイム・・・タチジャコウソウと呼ばれる。地中海沿岸が産地。淡いピンクの花。料理用として使われる。
  • シトラスタイム(レモンタイム)・・・香りがレモンに似ている。葉は黄色い縁取りがある。園芸用としても利用される。コモンタイムとラージタイムの交配種。
  • ワイルドタイム・・・ヨウシュイブキジャコウソウとも呼ばれる。
  • イブキジャコウソウ・・・日本に唯一する分布するタイム。別名はイワジャコウソウ、ナンマンジャコウソウ。

タイムの利用法・効果・効能

肉料理やスープ、ソーセージ、サラミなど多くの料理に使われます。フランス料理では欠かせない食材でもある。
ハーブティーにして飲用することで、神経性の病に薬効があるらしい。
抽出したオイルは消毒液や歯磨き粉、石鹸の香料などに使われます

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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ターメリック

うこん

ターメリックとはウコンのことです。
ウコンはショウガ科の多年草。インドが原産で紀元前から栽培されているそうです。

カレーパウダーの材料には欠かすことができないスパイスです。
カレーの黄色はこのターメリックによるものです。

ターメリックの利用法と効能・メニュー

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ターメリックの豆知識

  • 学名・・・Curcuma longa
  • 和名・・・ウコン(鬱金、欝金、宇金、郁金、玉金)
  • 英名・・・ターメリック
  • 生薬名・・・キョウオウ
  • 分類・・・ショウガ科ウコン属
  • 原産地・・・インド

ウコンの産地

生産量が最も多いのはインドです。
アメリカ、中国、バングラデッシュ、インドネシアなども生産量が多い。

他のウコン

  • 春ウコン・・・ワイルドターメリックともいう。味は苦く黄色い。主に健康食品として利用される。
  • 秋ウコン・・・色はオレンジ、苦味は無い。日本のカレー粉に入っているウコンはこれ。
  • 紫ウコン・・・ガジュツともいう。春ウコンやウコン(ターメリック)とは別種。

ターメリックの利用法・効果・効能

インドでは紀元前から伝統医学アーユルヴェーダやインド料理に使われてきました。
今でもインド料理やカレーには欠かすことができない材料の一つです。

根茎には黄色の染料として利用されるクルクミンが含まれています。
このクルクミンには、健胃効果や肝臓病の改善などに効果があるそうです。
漢方では、精神の安定、血流障害の改善などに処方されるらしい。

ただ、長期に渡る大量摂取や過剰摂取は副作用を起こす可能性もあるようですから注意が必要です。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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スイバ

ソレル

スイバはタデ科の多年草です。
道端や野原などに広く分布し、春先には新芽を山菜として食べる地域もあります。
葉は長い楕円形。酸味があることからスイバ(酸い葉)の語源になっています。
「イタドリ」、「スカンポ」などと呼ばれることもあります。

スイバの利用法と効能・メニュー

 

スイバの豆知識

  • 学名・・・Rumex acetosa
  • 別名・・・イタドリ、イタンドリ、スカンポ、スカンボ、
  • 英名・・・ソレル
  • 分類・・・タデ科スイバ属
  • 原産地・・・ヨーロッパ、アジア、アメリカ

似ている植物

タデ科の多年草に「ギシギシ」という植物があります。
ほとんど見分けは付かないのですが、スイバに比べて大きいということや花が緑色をしていること、葉が大きく下部が丸みを帯びていることなどで見分けられます。

やはり日本全国に分布し若芽は食用になります。

スイバの利用法・効果・効能

若芽は張るの山菜のして食べてきた地域もあります。
ヨーロッパでは古くから葉菜として食べられてきたようで、栽培品種もあるそうです。

薬草としても歴史は古く、古代ローマでは利尿作用があるとして胆石を下ろすときに利用されてきたらしい。
葉のハーブティーは解熱効果があるとされます。うがい薬や火傷の際にも使われますが、シュウ酸を多く含んでいるため大量に摂取すると中毒の恐れがあるそうです。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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サボンソウ(ソープワート)

そーぷわーと

サボンソウはナデシコ科の多年草です。
草丈は5・90cm、5~6月頃に直径3cm程のピンク色の花を咲かせます。

園芸用としても栽培されますが、野原や道端にも自生。
根茎にサポニンが含まれているため石鹸の代わりとしても利用されます。

サボンソウの利用法と効能・メニュー

 

サボンソウの豆知識

  • 学名・・・Saponaria officinalis
  • 別名・・・ソープワート、シャボンソウ、サポナリア
  • 和名・・・サボンソウ
  • 分類・・・ナデシコ科サボンソウ属
  • 原産地・・・ヨーロッパ、アジア

サボンソウの利用法・効果・効能

園芸用として庭植えや鉢植えとしても用いられます。
淡いピンク色の他、濃いピンク、赤色などの品種もあります。

根に含まれるサポニンには去痰作用などがあるため薬用としても用いられるようです。
古くは洗い物をする際の石鹸として利用されてきたそうです。

サポニンとは

 サポニンを高濃度で含む植物は昔は石鹸代わりに洗濯などに用い(ムクロジ、サイカチの果実など)、現在でも国によってはシャンプーなどに用いている。
漢方薬などの生薬にはサポニンを含むものが多い。特に界面活性作用を利用した去痰薬(キキョウ、ハンゲ、セネガなど)がよく知られるが、ほかに補気作用(ニンジン、オウギ、ナマコ)など、様々な薬理作用を示すものが知られている。

詳細は下記の関連記事をご覧ください。

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