核酸

核酸とは

核酸とは、遺伝情報を含むDNAとタンパク質合成をつかさどるRNAの総称です。

核酸は人体の細胞分裂と再生をつかさどる成分です。

核酸には、遺伝情報を集積するDNAと(ディオキシリボ核酸)と、情報に基づきタンパク質を生成するRNA(リボ核酸)の2種類があります。

 

 

核酸の働き・効能

核酸は加齢と共に合成量が減少します。減少していくと老化が進みますし、新陳代謝がうまくいかずさまざまな病気にかかりやすくもなります。
核酸には、新陳代謝を促進して老化を防ぐという効果があります。

さらに、傷ついた遺伝子を修復する効果がありますのでがんの予防や治療にも有効ですし、細胞を活性化しますので認知症や動脈硬化を防ぐという働きを行います。

 

生理的に必要なアミノ酸

アミノ酸の中には、体内dタンパク質を作る以外に、血中などにバラバラに遊離した形で存在しているものがあります。この遊離アミノ酸には、生体内代謝で代謝中間体として重要なもの、ホルモンやビタミンの成分として働くものがあります。

細胞の中のDNA(ディオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)を作っているのは、アデニン、グアニン、などのプリン塩基、チミン、シトシン、ウラシルなどのピリミジン塩基です。

これらの合成材料になるのは、アスパラギン酸やグルタミン、グリシンなどのアミノ酸です。

 

核酸を多く含む食品

白子や煮干、さけ、たら・・・など

 

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ビフィズス菌

ビフィズス菌とは

ビフィズス菌には、人間の腸内にあるものと、食品から摂取されるものがあります。

腸内ビフィズス菌の場合は、生後3日目位から繁殖をはじめて、悪玉菌や病原菌から体を守ります。
食品から摂取されるビフィズス菌は、腸内を通過するだけで体内には取り入れられませんが、通過する際、酸を作り出し腸内ビフィズス菌を助けるという働きをしています。

年齢とともに、悪玉菌が増え腸内細菌のバランスが崩れますので、ビフィズス菌を多く取り入れるなどして腸年齢を若く保つことが、しいてはさまざまな病気を防ぐことにもつながります。
ビフィズス菌を増やすには、乳頭やオリゴ糖をとると良いでしょう。乳頭は乳製品に、オリゴ糖はごぼうや玉ねぎ、大豆などに含まれます。

ヨーグルトの画像

ビフィズス菌の働き・効能

ビフィズス菌の働きには、悪玉菌の繁殖を抑える働きや、免疫力を高め癌や病原菌に対する抵抗を強化する働きもあります。
ビフィズス菌は摂取されてもほとんど胃酸で死んでしまいます。死んだビフィズス菌は、有害物質を吸収して体外に出すという働きもしています。

 

ビフィズス菌が含まれる食品

ビフィズス菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれます。
最近では、摂取したビフィズス菌が胃酸でも死なずに、生きたまま腸に届く「プロバイオティクス」というヨーグルトも市販されています

 

プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは、腸内細菌のバランスを改善して、体に有益な生菌を使った乳酸菌などの食品のことです。

主に、「乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)」「ビフィズス菌」「ラクトバチルス」のような乳酸生産菌を使用したヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントが製品化しています。

プロバイオティクスの作用は多岐にわたり、腸の健康改善、栄養素の利用の向上、免疫活性化、発癌抑制作用、アレルギー発症の緩和、血中コレステロールの低下作用などがあげられます。

 

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リパーゼ

リパーゼとは

リパーゼは、血液中にある脂肪分解酵素です。中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解します。

リパーゼが増えるときは膵臓に障害などがあるときなので、膵臓の病気を調べる検査になっているそうです。

 

リパーゼ (lipase) は、脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素群である。語源は、ギリシャ語の“lipos(脂肪)”+“ase(酵素)”に由来する。普通はそのうちで特にトリグリセリド(グリセロールの脂肪酸エステル)を分解して脂肪酸を遊離するトリアシルグリセリドリパーゼ(EC 3.1.1.3)を指す。消化液(胃液、膵液)に含まれ、脂質の消化を行う消化酵素であり、多くの生物の細胞で脂質の代謝に関与する。

引用先:wikipedia-リパーゼ

 

リパーゼの働き・効能

リパーゼの働きは、体内に蓄積された中性脂肪を分解する働きがありますので、肥満の予防に効果的です。

さらに、血中のコレステロール値を下げる効果もあります。

 

リパーゼが含まれている生物

すべての生物に存在し、その遺伝子は一部のウイルスにもあるそうです。

 

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プロテアーゼ

プロテアーゼとは

プロテアーゼとはタンパク質分解酵素です。

 

プロテアーゼ(Protease、EC 3.4群)とはペプチド結合加水分解酵素の総称。広義のペプチダーゼ(Peptidase)のこと。タンパク質・ペプチド加水分解酵素。ヒトでは小腸上皮細胞から分泌する。

引用先:wikipedia-プロテアーゼ

 

プロテアーゼの働き・効能

プロテアーゼは、タンパク質の消化吸収を助けて胃腸の負担を軽くします。
プロテアーゼは発酵食品の製造にも用いられていますし、タンパク質の汚れを落とす洗剤用酵素としても利用されています。
さらに、不要な角質をを取り除くなどの効果もありますので、化粧品にも応用されています。

 

アミノ酸がペプチド結合によって鎖状に連結したペプチド(一般に100残基未満、比較的分子量が小さい)やタンパク質(一般に100残基以上、比較的分子量が大きい)のペプチド結合を加水分解する酵素で、様々な種類のものが、生理的役割として、栄養吸収、タンパク質の廃棄とリサイクル、生体防御、活性の調節、などの幅広い分野で働いている。

引用先:wikipedia-プロテアーゼ

 

プロテアーゼが多く含まれる食品

植物ではパイナップルやパパイヤ、イチジク、キウイフルーツで、他にはまいたけや納豆等にも含まれます。

オキシターゼ

オキシターゼとは

酸化酵素ともいわれます。

オキシターゼとは、大根やかぶに含まれる消化酵素で、タンパク質や脂肪の消化を促進します。

 

オキシターゼの働き・効能

オキシターゼは他にも、発癌物質を分解する働きや、胃壁を保護するという働きもありますので、胃炎や胃潰瘍にも効果的です。

 

胃炎とは

胃におきる炎症で、慢性と急性のものがあります。

急性胃炎は胃粘膜の急性炎症で、アルコールの飲みすぎやストレスやピロリ菌などが原因となります。腹痛や嘔吐、出血などの症状があります。

慢性胃炎は胃粘膜の慢性炎症と胃腺の収縮などによるもので、ヘリコバクター・ピロリ感染が原因の一つとされています。

 

胃潰瘍とは

胃液中のペプシンや塩酸により胃を保護している粘膜が消化される病気です。ストレスが原因となることが多いようです。

症状は、吐気や嘔吐、下血、吐血、体重減少等があります。

 

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カタラーゼ

カタラーゼとは

カタラーゼとは、体内で合成される抗酸化物質です。

 

カタラーゼ(catalase)は、過酸化水素を不均化して酸素と水に変える反応を触媒する酵素。ヘムタンパク質の一種であり、プロトヘムを含んでいる。

引用先:wikipedia-カタラーゼ

 

カタラーゼの働き・効能

活性酸素が生じた場合、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)の働きにより過酸化水素と酸素に分解されますが、過酸化水素をそのままにしておくと、イオンと結合して強力な活性酸素に生まれ変わります。

カタラーゼの働きは、過酸化水素を分解してこの働きを阻止することです。

 

過酸化水素とは

H2O2という化学式で表せる化合物です。

水溶液は、漂白剤や殺菌剤、酸化剤などに利用されています。身近なところではオキシドールに含まれています。

特徴としては、わずかな粘度がある弱酸性の液体で、オゾンに似た臭いがするようです。

 

過酸化水素は不安定で酸素を放出しやすく、非常に強力な酸化力を持つヒドロキシラジカルを生成しやすい。過酸化水素は活性酸素の一種ではあるが、フリーラジカルではない。強い腐食性を持ち、高濃度のものが皮膚に付着すると痛みをともなう白斑が生じる。また、可燃物と混合すると過酸化物を生成、発火させることがある。水に溶けると、分解されるまでは水生生物に対して若干の毒性を持つ。

引用先:wikipedia-過酸化水素

 

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キモトリプシンインヒビター

キモトリプシン・インヒビターとは

キモトリプシン・インヒビターも広く自然界に存在する酵素です。
多く含まれている食品としては、落花生、大豆、いわし、牛豚肉、ブロッコリーなどです。

 

キモトリプシンインヒビターの働き・効能

キモトリプシンインヒビターは、インスリンを作る働きをUPして糖尿病を予防します。

他にも、心臓の収縮力を高めることで、息切れなどの症状を改善しますので、医薬品としても利用されています。

 

糖尿病とインスリン

糖尿病はインスリンというホルモンの作用不足が原因で高血糖症状になる病気です。自覚症状はないのですが、そのままにしておくと様々な合併症を起こす怖い病気です。

糖尿病には2つのタイプがあります。

血糖をコントロールするインスリンというホルモンが分泌されなくなるタイプは「1型」です。肥満などが誘因となるものは「2型」です。

2型はインスリンの作用不足が特徴です。

日本人は本来糖尿病になりやすい体質といわれます。しかし、だれでもがなるわけではなく、食べすぎや運動不足が原因となり発症します。

日本人の糖尿病の大部分は2型糖尿病です。食生活を改善して、血糖のコントロールを行なうことが治療の第一歩です。

 

糖尿病の診断基準

糖尿病と診断される基準は以下のようになります。

  1. 随時血糖値・・・200mg/dl以上
  2. 空腹時血糖値・・・126mg/dl以上
  3. 75g径口ブドウ糖負荷試験・・・2時間後の血糖値が200mg/dl以上の場合
  4. HbA1c(JDS)値≧6,1%
同日に検査を行い、1~3のいずれかと4の両方が該当した場合には糖尿病と診断されます。

 

リゾチーム

リゾチームとは

リゾチームとは卵白に含まれている酵素で、強い抗菌作用があります。

涙や母乳、鼻汁などにも含まれています。

卵の画像

リゾチーム(Lysozyme,EC 3.2.1.17)とは、真正細菌の細胞壁を構成する多糖類を加水分解する酵素である。この作用があたかも細菌を溶かしているように見えることから溶菌酵素とも呼ばれる。ヒトの場合涙や鼻汁、母乳などに含まれている。工業的には卵白から抽出したリゾチームが食品や医薬品に応用されている。

引用先:wikipedia-リゾチーム

 

リゾチームの働き・効能

リゾチームは、強い抗菌作用で細菌の細胞壁を溶かして破壊します。

又、白血球の免疫力をUPする働きや、炎症が起きた組織の修復を促進するという働きもあります。
このように、リゾチームには高い薬理作用がありますので、薬にも配合されたり防腐剤にも利用されています。

日持ちをさせるために、食品添加物にも利用されています。

 

リゾチームが含まれる食品

卵白

 

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アスコルビナーゼ

アスコルビナーゼとは

アスコルビナーゼとは、一部の野菜に含まれるビタミンCを破壊する酵素といわれます。

 ビタミンCを破壊する酵素ですから、ビタミンCを含む他の食品とジュースにした場合はビタミンCを壊すことになります。
しかし、酸や酢を加えたり、熱すればこの酵素は本来の働きはしませんので、ジュースなどにしてともにとるときは酸味のあるものととると良いでしょう。

 

本当に破壊するのか

上記のような内容の情報はネット上に多数ありますが、「財・食生活情報センター」のサイトを見ると、これは間違いとのことです。

簡単に抜粋してみると、まずこの「アスコルビナーゼ」という名前は学術名にはなく、「アスコルビン酸酸化酵素」という名前です。

これは、還元型のビタミンC(L-アスコルビン酸)を酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)に変化させる働きがあります。体内でも同様の働きがあるのですが、状況に応じて還元型に戻ります。

実際に、どちらを摂取しても人体ではほとんど還元型として存在することが実験で証明されています。

そのため、「還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCのビタミンC効力は人体内では同等である」ということで、「四訂食品成分表」以降は、還元型と酸化型を合わせた総量(総ビタミンC)をビタミンC量として表しているそうです。

 

詳細については、「財・食生活情報センター」のHPでご確認下さい。

 

アスコルビナーゼが含まれる食品

きゅうりやにんじん、バナナ、りんご、かぼちゃ、等。

 

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ムコ多糖-ペプチド複合体

ムコ多糖-ペプチド複合体とは

ムコ多糖-ペプチド複合体は糖質の一種で、イカ墨に含まれる成分です。

 

イカ墨とは

イカ墨は、烏賊(イカ)が外的に襲われるときに水中に排出する粘り気がある黒い液体です。

この色素成分は「メラニン」で、アミノ酸より高い粘性があります。たこも墨を吐きますが、たこ墨に比べアミノ酸が多く含まれ粘性があるので食材として利用されます。

代表的な料理には、パスタやパエリヤ、イカ墨汁、カレーなどがあげられます。

 

ムコ多糖-ペプチド複合体の働き・効能

ムコ多糖-ペプチド複合体には、免疫システムを活性化して、ガンを抑制する効果があることが、動物実験で明らかになったようです。
しかも、癌細胞の増殖を抑えるだけではなく、消失させる効果もあるといわれます。

マウスによる動物実験では、ムコ多糖-ペプチド複合体を注射したマウスは数週間から数ヶ月、延命したようです。

 

ムコ多糖-ペプチド複合体が含まれる食品

イカ墨

 

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