天然物のきのこは今が旬。実は大半のきのこ類は栽培物!?

きのこの旬

きのこの旬といえば秋・・・これは当たり前ですから今更いうこともないでしょう。

日本には天然のきのことして、毒のあるものも含めると4000種類以上も自生しているといわれます。そのうちの半分以上が名前も付けてもらえない、かわいそうなきのこなのです。

名前をつけてもらっているきのこは約2000種位で、そのうちの1割程度の200種が食べることができるきのこだそうです。しかも、おいしく食べることができるかということで選ぶと、わずかに70種位になるそうです。

ということは、数千種類もあるきのこ類といえども、食べられるきのこを調べておししそうなのを数十種類覚えておけば、野生のきのこ狩りにも行けるようになるでしょう。

ちょっと脱線しましたが、旬の話に戻しましょう。

栽培されているきのこは1年中手に入ります。それは、室内で温度や湿度を最適な状況に管理しているからです。野生のきのこはというと、やはり湿度や気温の影響を受けます。

特に雨量が多い時期に発生することが多いですから、種類によっては夏の6月から7月あたりでも生えてくるのです。

 

人工栽培のきのこはどの程度あるのか

この時期(秋)ちょっと紅葉などを見にドライブに行くと、山の峠のような場所で、いかにも「山のきのこ」を販売しているというような簡易的な売店を時々見ることがあります。他には道の駅でも売っているかもしれません。

天然物ということが売り文句なのですが、売っているきのこを見るといつも思います。・・・本当なのかな?

 

実際どの程度の種類のきのこが人口栽培できるのでしょう。

その辺をちょっと調べてみると、どうやら食用きのこの約70%以上で人工栽培は可能だそうです。しかも、今後もそのへんの研究続けられますから、栽培可能なきのこは更に増えていくそうです。

かつて、マイタケや本シメジは人口栽培はできないと言われてきました。それが今では1年を通じてスーパーなどの食料品店で手に入れることができます。

高級きのことして知られる「マツタケ」もかなり昔から人工栽培に挑戦している個人や企業がいるのですが、今のところ成功してはいません。それも今後の研究の結果次第では、比較的早い時期に店頭に並ぶのかもしれません。


 

スポンサーリンク

 

きのこに含まれる栄養成分とその効果

きのこ類には、ビタミン類、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。

特に食物繊維はさつまいもにも劣らないほどの量が含まれていることから、血中コレステロールを下げることができ、動脈硬化の予防に効果的です。

食物繊維は便秘を解消するのにも有効ですから、大腸がんを予防する効果も期待できます。

又、βグルカンが含まれていることから「癌」の予防に有効だということは昔から言われています。ただ、癌が治ったと言う話は、少なくとも私の周りでは聞いたことはないので、あくまで予防に有効ということなのでしょう。

ダイエットには有効だと思います。なんといっても、きのこ類は低エネルギーですし、先で記載したように食物繊維による便秘解消効果がありますから。

 

きのこの効果的な食べ方

しめじはパスタや鍋物やすると、一度の食事で多くの量を食べることができます。

しいたけは、干すことによりビタミンDが増えます。また、機械干しより天日干しのほうがビタミンが豊富に含まれます。

しいたけに含まれるエリタデニンという成分が、コレステロールの上昇を抑制する効果がありますから、肉料理の付け合せに有効です。

 

きのこの選び方

きのこ類は全般的に表面に傷がなく、張りがあるものを選びましょう。傘が開きすぎているものも良くありません。

肉厚で色が濃いものがおいしいとされます。生のきのこは傘の裏側に白い膜があるものがよく、干したものは裏が黄色いものが良質です。

しいたけなどは軸が太いものが良いものです。しめじでは、傘が小ぶりで張りがあり、色が濃いものを選ぶようにしましょう。

折れているようなものや、一部が欠けているようなものも避けるようにします。

 

関連記事

ゴーヤ

ゴーヤ

ゴーヤは沖縄で呼ばれる名前で、本州では「にがうり」とも呼ばれます。

苦味があり表面がいぼいぼだらけのウリ科の夏野菜です。育て方が比較的簡単なせいか、今では全国のあちこちで見受けられるようになりました。

栄養価も非常に豊富で、ウリ科の野菜の中ではビタミンCや葉酸、カリウムなどが特出しています。

ゴーヤの食べ方としては「ゴーヤチァンプルー」が有名ですが、これの材料には卵や豚肉、もやし、豆腐などが入りますが、苦味を少しでも抑えたいのであれば、鰹だしを使うといいと言われます。

又、豚肉の代わりにランチョンミート(スパム)を使えば、本場沖縄のゴーヤチァンプルーにかなり近づくと思います。

ゴーヤチァンプルーはゴーヤの栄養素以外にも、卵や肉、豆腐などに含まれる豊富な栄養が同時に摂れますから、真夏のエネルギー補給源としては優れた食べ物の一つではないでしょうか。

 

ゴーヤに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。

※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ゴーヤ(にがうり)・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 17  1,0  0,1  3,9  1  260  14  31  0,4   0,2

 

ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 17  0,05  0,07  72  76  0  2,6  0

栄養成分の詳細
ゴーヤに多く含まれる栄養成分。

    スポンサーリンク

ゴーヤの効能

ビタミンCが豊富に含まれていることから、抗酸化作用、抗ストレス作用、コラーゲンの合成、鉄の吸収促進、という効果があります。これは血管や皮膚を強化するという効能に結び付きます。

苦味成分「モモルデシン」には、血糖値を安定させたり、コレステロールを低下させる効果があるようです。これは、生活習慣病の予防につながります。又、食欲増進効果もありますので夏ばての予防には効果を発揮します。

 

ゴーヤの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・種を取りラップで冷蔵庫の野菜室へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は蔵庫で2~3日

関連記事

震災で影響を受けた三陸のカキ。漁師たちの努力と今

牡蠣が美味しい季節

牡蠣が美味しい季節がすぐそこまで来ています。

牡蠣は鍋にしてもいいですし、フライやクリーム煮等でもおいしい食材です。特にこれからの時期は「土手鍋」なんかで一杯やるのがたまらないんじゃないでしょうか。

牡蠣には「真牡蠣」と「岩牡蠣」があります。通常出回っているのが真牡蠣で、冬になればどこのスーパーでも見受けられます。

牡蠣の旬といえば冬のイメージがあるのですが、それは真牡蠣のほうで、岩牡蠣は夏が旬となります。何回も食べたわけではないので良く覚えてないのですが、岩牡蠣は真牡蠣に比べ、殻も身も大きく食べ応えがありますし、味も濃かったような気がしますが、ただ、値段が高いのが難点ですね。スーパーでもたしか一個500円位したと思います。

真牡蠣はだいたい11月ごろから味が良くなると言われ、産卵期である夏場の前、春ごろが最もおいしくなるようです。魚介類は何をとってみてもだいたいが、この産卵前が一番美味しくなる時期だと思います。

一般的には卵が大きくなるにつれ、卵に栄養をとられ身が痩せていきますから、身自体はあまり美味しくありません。ただ、イサキのように卵が大きくなってもそれほど身の味が落ちない魚介もあります。

真牡蠣の場合も夏場の産卵時期は痩せてくるのですが、その他にも食べない理由としては、夏場は毒素を持つプランクトンの繁殖が活発になり、プランクトンを食べている牡蠣は食中毒を起す可能性があるからです。

ただ、夏でも食べられる岩牡蠣は有毒プランクトンがいない環境で育ちますから問題なく食べることができます。

 

牡蠣に含まれる栄養素

海のミルクといわれる牡蠣ですが、牡蠣には多くの栄養素が詰まっています。

多種類のビタミンやミネラルが含まれているのですが、その中でも「亜鉛」の含有量は抜きに出ています。又エネルギー代謝に必要なグリコーゲンは冬と夏では10倍もの差があるといわれます。・・・もちろん冬が多くなります。

鉄分も含まれていますので、ビタミンCとともに摂れば吸収がよくなります。そのため、生牡蠣をレモン汁で食べるのは極めて効率が良い食べ方の一つです。

効能としては、疲労回復効果、味覚の細胞形成、免疫機能や男性に生殖機能の維持などがあげられます。

Continue reading

肝臓・胆のうの病気と有効な栄養素

肝臓の病気

肝臓は体内で最も大きな臓器です。
糖質、脂質、タンパク質の代謝、消化を促進する胆汁の生成、アルコールの分解、有害物質の解毒など、さまざまな役割をしている働き者の臓器です。
再生する力も強いのも肝臓の特徴です。そのため一部が損傷しても症状があらわれにくいため、「沈黙の臓器」とも呼ばれます。

肝臓の疾患には脂肪肝、急性・慢性・劇症肝炎、肝硬変などがあります。脂肪肝は肝臓の細胞に脂肪がたまる状態で、肥満や飲酒、糖尿病などが原因です。急性肝炎は、飲酒、薬物摂取なども原因になりますが、ほとんどはウイルス感染が原因です。

上記のような病気にならなくても機能が低下すると、栄養素がうまく利用できなくなったり、老廃物が排泄できなくなります。そうなると倦怠感や疲労感が生じることがあります。

 

肝臓に有効な食生活のポイント

食べ過ぎ、お酒の飲みすぎには注意が必要です。どちらも、肝臓に負担がかかりますし、脂肪肝を招くことになります。
便秘に注意する。便秘も肝臓に負担がかかるので、予防のため食物繊維をとるようにしましょう。

特にとりたい食品

まぐろ等に含まれるたんぱく質は肝臓の細胞を再生するのに欠かせない栄養素です。良質なタンパク質をとるようにしましょう。たこなどに含まれるタウリンは、肝機能を高めたり、血圧を下げる効果があるとされています。

エネルギー代謝をするにはビタミンやミネラルが必要です。野菜は毎日350g以上食べるのが理想的です。

 

栄養成分についての知識
栄養成分についてのの詳しい解説は
下記のリンクをご覧ください。

スポンサーリンク

 

胆のうの病気

胆のうは肝臓で作られる胆汁を貯蔵する臓器です。胆汁は胆のうから十二指腸に分泌されて脂肪を乳化し、膵液に含まれている消化酵素の働きを助けるのが役割です。

胆石は胆汁の成分が固まり、胆のうや胆のうと肝臓や十二指腸をつなぐ胆管にできる固形物です。胆石症は無症状の場合も多いのですが、腹痛や発熱、黄疸などの症状がある胆石発作が起こる場合があります。

胆石症の腹痛は暴飲暴食、高脂肪食、過労が引き金になります。胆石は成分によりコレステロール胆石と色素胆石に分けられます。
コレステロール胆石は食の欧米化とともに増えていますから、コレステロールが高い食事を控え、食物繊維を多く摂るようにしましょう。

 

胆のうに有効な食生活のポイント

コレステロールを含む動物性食品は適量摂取する。食物繊維をとるとコレステロールの排泄を促します。
摂取カロリーを減らすため、油を使う料理を控えたり、オリーブオイルなどをできるだけ使う。

暴飲暴食をやめて、適度な運動を行なう。

 

特にとりたい食品

肉類は脂質が少ない鶏のささみや、豚や牛は赤身がおすすめです。
コレステロールの排泄を促す食物繊維は、玄米に多く含まれます。玄米がにがてなら胚芽米や雑穀でも十分です。

 

関連記事

鉄の働き・効能

鉄は体内に3~4g存在しています。このうちの約70%は赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオクロビンというタンパク質の構成成分になります。

これらの鉄は「機能鉄」といい、肺から取り込んだ酸素を全身の組織に供給する役割をしています。

残りの30%は、「貯蔵鉄」として、肝臓や骨髄、脾臓、筋肉などにストックされ機能鉄が不足したときに使われます。

 

過剰摂取と不足

通常の食事をしているだけでは鉄分の過剰摂取はまずありません。

ただしサプリメントなどで摂りすぎると鉄沈着症を起こします。幼児の場合は急性中毒を起こします。

鉄はヘモグロビンの構成物質として体内に酸素を運び、貧血を予防するといった働きをしています。
鉄が不足した場合、酸欠状態が起きて貧血症状があらわれます。

女性の場合は鉄の摂取不足が起こります。
鉄分は吸収が悪い成分です。だれでも1日1mg程度尿で失われますから、その分を補給するには摂取量が定められています。
しかし、閉経前の女性は毎月の月経で体外に排出されてしまうため摂取不足が起きてしまうのです。

鉄はある程度体内に貯蔵されます(貯蔵鉄)。そのため機能している鉄(機能鉄)が不足しても補われるためすぐには貧血になることはありません。
しかし、そのままにしておくと潜在性鉄欠乏になってしまい、妊娠などで貧血になってしまいます。
鉄欠乏貧血になると、疲労感や息切れ、動悸、食欲不振など、あるいは皮膚が青白くもなってしまいます。

 

1日の摂取量・摂取基準

成人男性で7,0~7,5mg、成人女性は10,5~11,0mgです。

上限は40~55mgです。

鉄分の上手なとりかた

ヘム鉄と非ヘム鉄がありヘム鉄のほうが体内に吸収されます。
ヘム鉄はレバーや赤身肉、カツオなどの動物性食品に多く含まれます。非ヘム鉄は植物性食品に多く含まれます。
非ヘム鉄はビタミンCと一緒にとると吸収がよくなります。タンパク質にも鉄吸収を高める効果があります。

鉄分を多く含む食材

鉄分は肉や魚、卵、緑黄色野菜、海藻などに多く含まれます。

例えば、豚肝臓、ひじき、鶏肝臓、がんもどき、菜の花、小松菜、等です。

 

関連記事

スクワレン

スクワレンの働き・効能

スクワレンとは、深海ざめの肝油に多く含まれるます。他にもオリーブオイルなどにも含まれますし、体内でも合成されます。

スクワレンの働きとしては、酸素を体のすみずみに運び新陳代謝を活発にして細胞を活性化する働きや、内臓を強化する働き、体の機能を正常に保つ働きなどがあります。

さらに、免疫細胞を活性化させますので免疫力が高まりますし、高酸化作用もありますのでガンや老化防止にも有効だといわれます。

 

効能は本当なのか

このような効能が伝えられているスクワレンですが、下記の記事を見る限りでは効能の根拠となるものは見当たらないと書かれています。

サプリメントなどの健康食品では比較的効果を強調している傾向がありますので、利用する際は注意が必要だと思います。

 

オリーブ油や皮脂などにも含まれており、羊毛を処理する際の副産物として得られる。市販のスクアレンはサメの肝油から抽出されたものである。サメには浮袋(鰾)がないので、浮力を得るために肝臓に蓄えた脂質を利用している。

サプリメントとして注目されているが、国立健康・栄養研究所のデータベースによると、現状では有効性を裏付ける資料は見当たらないとされている。

引用先:wikipedia-スクワレン

 

スクワレンを多く含む食材

深海ざめエキス・オリーブオイル・綿実油・アボガド油・・など

 

関連記事

DHA(ドコサヘキサエン酸)

DHA(ドコサヘキサエン酸)の働き・効能

DHAも多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸で、EPA同様いわしやさばなどの青魚に多く含まれます。

DHAもEPAと同様の働きをするのですが、大きな違いとしては、DHAの場合脳の構成部分で脳や神経組織の発育に必須の栄養分であるということです。

DHAは脳のニュートロンという新生細胞の突起の先端に含まれます。神経細胞を活性化しますので、学習能力や記憶力が高まるということです。

他にも、老人性認知症、アルツハイマー型認知症、血管性認知症の予防や治療効果、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、そしてガンなどにも効果が期待できます。

 

過剰摂取と不足

過剰摂取の副作用などは報告がないようですが、魚の食べ過ぎは下痢や嘔吐につながるかもしれません。

不足すると、脳の活性化が損なわれ、高齢者では痴呆症を悪化させる可能性があるかもしれません。

これはDHAでもEPA(IPA)でも同様です。

 

魚を食べると頭がよくなるのか

まぐろの目玉を食べると記憶力がよくなるとか、青魚を食べると大学に受かるとか、とかく魚は良いイメージが先行するのですが、本当に頭が良くなるのでしょうか!?

魚に多く含まれる脂肪酸はDHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や神経の情報伝達に深く関与しています。

記憶や学習能力が上昇したという動物実験の結果があり、人間ではアルツハイマー病の改善や乳時期の栄養にDHAが充分にあると知能指数が高かったという報告もあるようです。

 

DHAを多く含む食材

うなぎ蒲焼・本マグロトロ・ぶり・さば・さんま・など

 

関連記事

γ-リノレン酸

γ-リノレン酸の働き・効能

γ-リノレン酸は多可不飽和脂肪酸のうちの「n-6系脂肪酸」の一種です。

γ-リノレン酸は、リノール酸を含む食品を摂取すると体内で合成されます。その後、さらにジ・ホモ・γ-リノレン酸になり、アラキドン酸に変換されます。

ジ・ホモ・γ-リノレン酸は、生体調節ホルモンの原料になる重要な成分で、細胞膜の構成成分にもなり細胞を活性化します。

さらに、血圧や血糖値を調整して高血圧や糖尿病を予防したり、血流をよくして動脈硬化や心筋梗塞の予防、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎にも効果を発揮します。

γ-リノレン酸が十分に合成されないと、このような体の機能が正常に働きませんから注意が必要です。

γ-リノレン酸が不足する人とは、食生活の不規則の人、ストレスの多い人、アルコールや動物性脂肪を多く摂取してる人、高齢者、乳児などです。

 

n-6系脂肪酸

炭素原子のn末端から何番目に最初の二重結合があるかで系列が決定します。

このγ-リノレン酸は6番目にあるということでn-6系となります。この系列により、性質や栄養的価値が大きく異なります。

n-6系脂肪酸を摂りすぎると、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低下して動脈硬化になったり、アレルギー疾患を悪化することになります。

ちなみに、脂肪酸のバランスは飽和脂肪酸3、一価不飽和脂肪酸4、多可不飽和脂肪酸3の比率で摂るのが望ましいとされます。

さらに多可不飽和脂肪酸は、n-6系とn-3系は4対1の比率でとるのが理想とされています。

 

γ-リノレン酸を多く含む食材

月見草油、母乳・・など

 

関連記事

α-リノレン酸

α-リノレン酸の働き・効能

α-リノレン酸もn-3系脂肪酸の一つで必須脂肪酸です。

必須脂肪酸とは、成長や健康維持に不可欠な脂肪酸のうち体内で合成されない脂肪酸です。食品からとる必要があります。

α-リノレン酸は、体内で代謝されEPA(IPA)やDHAに変わります。

(IPA)やDHAは青背魚に含まれる成分で、中性脂肪を低下させたり生活習慣病の予防をしてくれる脂肪酸です。

α-リノレン酸の効力としては、血液をサラサラにする、血管をしなやかにする、血管を拡張する、血行を良くする、といった働きがありますので動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、癌などを防ぐ効果が高いとされます。

又、血流を良くする効果もありますので血圧を下げる効果もあります。

α-リノレン酸は、リノール酸の過剰摂取から引き起こされるさまざまな疾患を抑制します。
リノール酸をとりすぎた場合は、結果的に花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を起こす原因になります。
α-リノレン酸はこの働きを協力に阻害しますので、アレルギー抑制に大きな力を発揮します。

 

必須脂肪酸

成長や健康維持に必要不可欠な脂肪酸で、体内で合成されない脂肪酸です。

多可不飽和脂肪酸のうち、リノール酸とαリノール酸、アラキドン酸がこれにあたります。

必須脂肪酸は、細胞膜を構成するリン脂質の成分として、細胞以外の物質透過などの機能の維持にかかわります。

不足したときは、皮膚に異常が現れたり、感染症にかかりやすくなります。

又、必須脂肪酸は、リポタンパク質の構成成分として血中脂質の運搬にもかかわっており、コレステロール血管への沈着、脂質異常症の抑制に効果があるといわれます。

リポタンパク質とは、脂質を血液中に溶かすための輸送をしている物質です。

 

α-リノレン酸を多く含む食材

くるみ・マーガリンソフト・国産大豆・きな粉・かつお油漬け缶詰・・など

 

関連記事

オレイン酸

オレイン酸の働き・効能

オレイン酸とは、一価不飽和脂肪酸といい、紅花油やひまわり油・オリーブ油などに多く含まれます。

不飽和脂肪酸というのは、コレステロールを減らす作用がありますが、同時に酸化しやすいという欠点もあります。酸化した場合は細胞内のDNAを傷つけるので、がんの原因になります。

しかしこのオレイン酸は優れた脂肪酸で、酸化することでできる「過酸化脂質」を作りにくい性質をもっています。特にオリーブオイルは酸化に対する高い安定性をもっており、がんを抑制する効果が大きいとされます。

オレイン酸は豚や牛などの脂にも含まれていますが、同時に飽和脂肪酸も多く含まれますので、とりすぎると逆効果です。

 

一価不飽和脂肪酸

脂肪酸は、構造的な特徴から「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。

鎖状につながった炭素にすべて水素が結合しているのが飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は、炭素と水素が結びつかずに炭素同士が二重結合している部分を持っています。

「一価不飽和脂肪酸」とは、この炭素同士の二重結合が1個のものをといいます。

ちなみに、2個以上のものを「多価不飽和脂肪酸」といいます。

 

パルトミオレイン酸

パルトミオレイン酸というオレイン酸があります。

このパルトミオレイン酸は脳内血管に入り込める希少な脂肪酸で、血管を丈夫にしますが中年を過ぎると急激に減ります。うなぎや本マグロのトロ、ぶり、マカデミアナッツに多く含まれます。

 

オレイン酸を多く含む食材

オリーブオイル、菜種油(キャノーラ油)、種実、調合サラダ油・・・など

 

関連記事