食材の賢いまとめ買いの方法

まとめ買いをする前の準備

食材に限らず、日用品もある程度はまとめ買いしておくと何かと便利ですし、安心できます。
日用品にしても一度に全て無くなるわけではありませんから、一つ二つのものが無くなったからといって、それだけ買いに行くとなるとかなり面倒です。

トイレットペーパーやティッシュペーパーはロットで売っていますからそれを買えばいいのですが、歯ブラシや歯磨き、石鹸、とかはロットでは売っていません。
ですから、 少し余分に買って置くようにします。
そうすることで無くなったからといってすぐに買いにいくことはありませんから、かなり手間が省けます。
ただ、家族が多いと買い置きするお金も積もりますし、収納する場所もとるのでたいへんかもしれませんね。

食材もある程度まとめ買いが必要だと思います。
インスタントラーメンや缶詰、調味料等は急に必要になることがありますから、特に言えることだと思います。
又、最近では緊急用の食材としていろいろなものをまとめ買いしておく傾向にもなっています。

さて、通常の生活の中でまとめ買いをするときは、まず安い店を調べる必要があると思います。
それに、定期的に安売りをしているような店はたくさんありますから、目あてのものがあるか調べてその日に合わせて買えば経済的です。

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白菜の漬物で食中毒!? なぜ野菜の浅漬けでO-157が発生するのか

白菜の漬物で食中毒

今年おきた事件でちょっと気になったのは漬物を食べて食中毒になったというものだった。
食中毒といえば、例の焼肉屋集団食中毒。これは生肉による食中毒で、ついにはレバ刺まで食べることができなくなってしいました。

肉であれば処理の問題とか、下ごしらえ、料理方法などで食中毒になることも考えられますが、まさか漬物で食中毒になるなど、誰が予想していたでしょう。

そう思って少し調べてみると、なんと過去にもおきているようです。・・・私はまったく知りませんでした。
今回は白菜の浅漬でしたが、過去には「きゅうりの浅漬け」や「かぶの浅漬け」、「キムチ」などでも起きているようです。

白菜の浅漬けによる食中毒がおきたのは、8月ということで、最も暑いさかりですから、夏ばてで食欲がなくなり人間の体力もおちてしまいます。そんなときですから、あっさりした漬物でも食べたくなるのは最もなことだと思います。

高齢者施設等で集団感染が起きたみたいですから、働き盛りの成人よりどうしても体力がおちているお年寄りや幼児かかる確率も高くなるみたいですから、気をつけなればなりません。

 

O157による食中毒の特徴

O157は、O抗原が157番目の大腸菌であることからこのように呼ばれます。
こう書くと分かりにくいのですが、ざっくり言えば大腸菌の分類です。

大腸菌は人間や家畜の腸の中にも存在しています。ほとんどのものは無害なのですが、中には食中毒を起こすようなものも含まれているのです。これらを「病原性大腸菌」と呼ぶそうです。

O157は、強い毒を持つ「ベロ毒素」というものを出すのが特徴です。
感染すると一定の潜伏期間を経て、腹痛や下痢、出血、時には「溶血性尿毒症性症候群」という病気になり、命を落とすこともあるそうです。

特に、気温が高くなる時期は、菌が増えやすくなりますので調理道具や食品の取り扱いには十分な衛生管理が求められます。
又、体力が落ちている人や、高齢者、乳幼児などはかかりやすいとされますから、特に注意しなければならないのです。

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おいしい干し肉の作り方。究極の保存食、干し肉とは男のロマン

干し肉はうまい

干し肉というと一般的に見るのは「ジャーキー」位だと思います。
ベーコンも干し肉と製法はほとんど変わりませんが、こちらのほうが水分が多いですかね?!それに干し肉は、どの部位であっても作ることができます。

干し肉のうまみは「グルタミン酸」か「イノシン酸」だと思います。
これは、魚を干したときにも同じことが言えますが、天日に干すことで生成されます。特に表の部分にうまみが凝縮されます。

干し肉の場合は一度燻製にしますから、スモーク材のなんともいえない野趣あふれる香りもするので、酒を飲まずにはいられなくなってしまうのです。

特に高い肉を使う必要もなく、安い輸入肉でも十分においしく作ることはできますし、赤身の部分で作れば肉本来の味が心ゆくまで楽しめます。食べるときは、余計なことをせずに好みの加減に焙るのがおすすめです。

ビールでいただくのもいいのですが、このときばかりはバーボンのストレートで味わえば、まるで昔見た西部劇の酒場にでもいるようです。

 

うまみ成分の種類

うまみ成分には「グルタミン酸」「イノシン酸」「グアニル酸」があります。

イノシン酸は肉類や魚介類に多く含まれます。特に鰹節に最も多く含まれます。

グルタミン酸はタンパク質を構成する主要なアミノ酸で、こんぶやチーズ、いわしなどに多く含まれているうまみ成分です。
グルタミン酸ナトリウムとして主に調味料で使用されます。良く知られているものとしては、「味の素」があります。

グアニル酸はきのこ類に含まれるうまみ成分で、乾燥しいたけに最も多く含まれます。

 

干し肉に含まれる栄養成分

せっかくですから干し肉に含まれている栄養についても紹介したいと思います。
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。

 ビーフジャーキー

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 315  54,8  7,8  6,4  1900  760  13  420  6,4  8,8

 

ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,13  0,45  12  1  150  0  4,8

タン・スモーク

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 283  18,1  23,0  0,9  630  190  6  150  2,6  4,2

 

ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 18  0,08  0,27  4  1  120  0  1,6

これをみるとナトリウムとコレステロール、ミネラルが多く含まれているのがわかると思います。・・・食べすぎはあまり体にはよくない感じですね。

栄養成分の詳細

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干し肉の作り方

私も時々作りますが、作り方はかなり手抜きですので参考になるかどうかわかりませんが、一応紹介しておきます。

まずは豚肉に塩とブラックペッパーを擦り込み、1~3日位冷蔵庫で寝かします。この期間に水分がある程度抜け多少は熟成されます。
好みで香辛料の種類を増やすといいと思います。

キッチンペーパーで包みチャック付のポリ袋に入れると水分が溜まりません。

後は、肉の大きさにより1・2週間魚干し網に入れ風通しの良いところで干すだけです。
薄く切ったものを干すときは1日か3日位の時もあります。

塩がきついときは、干す前に軽く水洗いして塩を落とすといいと思います。
私はスモークはしませんが、お好みで燻製にするのもいいでしょう。

食べるときは、そのまま切って焼いたり、野菜などと炒め物にしたりしています。

大き目の塊は、水抜き期間や熟成期間、乾燥期間を長くすればいいと思います。
ただし、あまり塩抜きをしすぎると保存が効かなくなりますから、その辺は調整してください。

 

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健康食の落とし穴。玄米はよく噛まないと逆に体に負担を掛ける

玄米と白米の比較

玄米が健康食として注目されだいぶ経ちます。
昔はかたくて食べにくいだとか、消化されにくいから体に悪いだとか言われてきましたが、健康ブームになると一変して健康食の仲間入りです。
何はともあれ、どの位白米と栄養成分に差があるのか見比べてみることにしましょう。
尚、食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。

 玄米ごはん

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 165  2,8  1,0  35,6  1  95  7  130  0,6   0,8 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,16  0,02  10   0  0  1,4  0

精白米ごはん

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 168  2,5  0,3   37,1  1  29  3  34   0,1   0,6 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,02  0,01  3  0  0  0,3  0

こうしてみると玄米はミネラルとビタミン、食物繊維が多いことがわかります。
特にビタミンB1、葉酸、カリウム、リン、鉄、食物繊維は何倍も含まれていますし、亜鉛やカルシウムもわずかですが多く含まれています。

玄米のほうが栄養的には優れているようですが、含まれている栄養成分についての説明は割愛させていただきます。

栄養成分の詳細

 

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 賛否両論

玄米は上記のように栄養成分について優れているのですが、この他にも「フィチン酸」という抗酸化物質が豊富に含まれています。
この成分は、簡単にいうと有害物質を体外に排出してくれるという役目をしています。

フィチン酸の生理作用の研究報告でも、「尿路結石や腎結石の予防、歯垢形成の抑制、大腸がん、乳がん、肺がん、皮膚がんの予防に役立つ可能性がある」とされています。

ただこのフィチン酸というのは、ミネラルの吸収を阻害してしまうのです。しかも、食物繊維も難消化性ですから栄養の吸収を阻害してしまいます。ただこれは、ミネラルが少ない食事で、フィチン酸が大量のようなときのことで、必須ミネラルを十分にとれば問題はないようです。

消化に悪いということもよく言われます。・・・確かに悪いみたいです。そのため、腸が弱っているような人にはおすすめできません。
特に大腸炎を起こしている人は、症状を悪化させるといわれます。
でも硬いのは当然だと思うのです。なぜなら表皮を剥いただけで、種そのものの状態に限りなく近いのですから、硬くて当たり前だと思います。
植物の種子は硬くなければ、動物に食べられたとき消化されてしまいます。

ではどのようにすれば食べやすくなるかということですが、いろいろ調べてみると、始めは7分づき位のものからスタートして徐々に慣らしていくというのが効果的みたいです。しかも、白米に混ぜる量も少量から始めればさらに抵抗はないとおもいます。

より消化されやすくするには咀嚼を最低でも50回位はしなければいけません。理想は100回以上です。
そして、より消化を促進させるには「アミラーゼ」という消化酵素が含まれる食品とともに食べるというのもありです。アミラーゼが含まれるのは野菜や果物で、特に「大根」や「カブ」「山芋」には多く含まれているようです。

尚、炊き方も工夫しなければなりません。一般的には圧力釜や土鍋で炊くと良いとされますが、「玄米炊き」が付いていれば炊飯器でも問題はありません。前の晩から水に浸しておくとふっくらした炊き上がりになるといわれます。

 

玄米でダイエット

どこまで痩せるかはともかくとして、ダイエット効果はあると思います。

なぜなら、良く噛まなければ消化されませんので、時間をかけて食べているうちに満腹中枢が刺激され無意識のうちにお腹いっぱいになります。

又、上記のようにミネラルや食物繊維が豊富に含まれていますので、代謝を活発にしてくれ便秘の解消にもなります。
あまりあせらずに、こつこつ続けられるような方には玄米のダイエットは効果が期待できると思います。

 

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焼き魚に大根おろしがついてくる理由と健康へのメリット

焼き魚の付け合せ

秋は秋刀魚がおいしい季節です。
秋刀魚の名前に「秋」が入っているところからも、いかにこの時期がおいしいかがうかがえます。

昔は漁獲量も多く、安く店頭に並んでいたのですが、年々その量は減少しているらしく、今ではけっこうな値段で売られているのをみかけます。

秋刀魚には、青魚独特のEPAやDHAといった脂肪酸が含まれ、記憶力を良くしてくれたり生活習慣病の予防に効果的な働きをしてくれます。

おいしく食べるには、鮮度がいいものや太っているものなどがいいのですが、付け合せも重要です。魚の付け合せはその魚との相性や食べ合わせの良さといったことを考慮する必要があります。

よく見かける付け合せとしては、レモンやしょうが、はじかみ、大根おろし、すだち、白髪ねぎ、菜の花のおひたし、ごぼうの煮付け、などでしょうか。付け合せをすることで、見た目もよくなりますし、箸休めをできるようになります。

 

だいこんおろしの作り方

簡単に大根おろしといってもその作り方で辛くなったり、甘くなったり、食感が良くなったり、などさまざまです。

もちろん大根の種類や取れる時期によっても味が変わるのですが、栄養的には夏にとれるものがおすすめです。それは、大根に含まれる「イソチオシアナート」という辛味成分が夏に採れるものほど多く含まれているからです。

もちろん甘みがある大根おろしが好きな人は冬の大根のほうがおすすめですが、この辛味成分は簡単にいうと糖尿病や高血圧などの生活習慣病、あるいはメタボに有効なのです。特に手で丁寧にするおろすと、他の栄養素も十分に摂取することができます。

おろし方にもポイントはあります。

結論から言えば、甘さを求めるのであれば真ん中の部分が一番です。辛味は下の部分が一番強くなります。特におろすことで辛味は際立ってきます。又、荒めのおろし金ですると大根おろしはあまくなります。

栄養を無駄なく摂るということでは、皮も一緒にすりおろすといいですし、おろしたとき出る水分も捨てずに摂ることです。ただ、あまり水気が多いと食べにくくなりますから、その点は好みの量にしぼるといいと思います。

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低カロリーでコラーゲン豊富なあんこう鍋の魅力

あんこうという魚

冬になるといろいろな鍋物が食べたくなります。
鍋の具になる魚介類もたくさんあるのですが、旬ということもあり今回は「あんこう」を取り上げてみたいと思います。

あんこうという魚は水深100m以上という深場に生息している、かなりグロテスクな姿・形をしている魚です。なまこもそうですが、初めてこの魚を食べようとした人は凄いと思います。

又、表面がぬるぬるしていますので丸ごと買って、家のまな板でさばくなんてことはできません。そのためか、比較的大き目のものからはカギのようなものに唇をひっかけて吊るした状態でさばくという独特な方法をとります。これが「つるし切り」です。

あんこうが獲れる地域は、北海道以南であればほぼどこでも獲れるようですが、特に茨木沖のものは珍重されるというようなことを聞いたことがあります。ただ近年は漁獲量は減少しているといわれますから、そのうち幻の魚になってしまうかも知れませんね。

 

あんこうに含まれる栄養成分

一応、あんこうに含まれる栄養成分を紹介しておきます。 これを見ると、身がタンパクであるということがわかりますし、肝のカロリーもわかりますからカロリー制限をしているような人は食べるときの参考になると思います。

あんこう・生

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal g g g mg mg mg mg mg mg
58 13,0 0,2 0,3 130 210 8 140 0,2 0,6
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
13 0,04 0,16 5 1 78 0 0,3

きも・生

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal g g g mg mg mg mg mg mg
445 10,0 41,9 2,2 110 220 6 140 1,2 2,2
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
8300 0,14 0,35 88 1 560 0 0,3

あんこうに多く含まれる栄養成分。

栄養成分の詳細

 

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あんこう鍋の魅力

あんこうは捨てるところがないといわれるほど、すべての部位をおいしく食べることができる魚です。

料理方法としては、から揚げや煮物、刺身、あんきものポン酢和え等がありますが、やはりなんといってもあんこう鍋だと思います。あんこう鍋は漁師料理の「どぶ汁」から来ているとも言われますが、鍋にすれば身や肝のみならず全ての部位を食べられることができます。

身は淡白な白身でカロリーも少ないので安心して食べることができます。しかし肝は「海のフォアグラ」とも呼ばれ脂質量が豊富ですから、食べすぎには気をつけなければなりません。ただし、この脂肪は不飽和脂肪酸ですから必ずしも体に悪いというわけではありません。

皮も食べられますが、ここには女性がよろこぶコラーゲンが多く含まれています。
巷ではコラーゲンは肌のはりを維持し、老化防止、などに有効だと言われていますので人気がある栄養成分の一つです。

ただ、摂取したコラーゲンが全て肌のはりに使われるわけではないので、実際は効果はないんですけどね・・・

又、あんこうの身以外にも旬の野菜やきのこ、豆腐、味噌などといった体のために良い食品ばかりが入っていますし、栄養バランスにも優れている食べ物だと思います。

スーパーなどの食料品では、既に鍋セットになっているものや切り身になっているものが出回っていますが、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。加工日を見るのもいいですが、水気が出ているものや自然な色をしていないものは避けたほうがいいですね。

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生レバーが販売禁止になったのでレバ刺風こんにゃくを食べてみた

生レバー食べられなくなってからどの位経つのだろう

「焼き肉酒家えびす」の複数の店舗で、ユッケによる集団食中毒が起きたのは今から1年半ほど前の、2011年4月頃でした。

たしかこの事件が起きる少し前に、バラエティ番組「深いい話」で接客が良く安くて美味しい店、などと取り上げられ世間に注目され、今まで以上に客が押し寄せていたときだったと思います。それが、今度は真逆な事件で世間の注目を浴びるとは、社長にしてみればまさに天国から地獄とはこのことを言うのでしょう。

印象に残っているのは、このときの記者会見で当時の社長が逆切れぎみに開き直っていた場面です。まるで「自分の店だけが悪いんじゃない」、と言わんばかりのようでした。その数日後今度は地面に土下座をして頭をこすりつけ、泣きさけびながら平謝りしていましたが、既にこのときは死亡した人もいたようですから、いくら謝っても時既に遅く亡くなった人は帰ってこないのです。

結局この事件で180人を超える被害者が出ており5人の人が亡くなったようですが、今でも被害者の家族の気持ちを思えば胸が痛む思いです。

 

食中毒の原因

直接の原因は「腸管出血性大腸菌O111」という菌によるものです。

大腸菌自体は無害のものが多いのですが、この菌は「ベロ毒素」という強い毒を産出し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすのが特徴です。代表的なものには「O157」があります。

だだこれは良質な肉を使っていたり、適切な衛生処理を店舗でも行っていればこのような事態にはならなかったようです。菌は肉を店舗に配送されてきたときから付着しており、なおかつ「トリミング」という表面を削り取る作業を店舗で行っていなかったことが原因でこのような大事件になってしまったのです。

又、売れ残りのユッケを翌日も客に出していたというのですから話になりません。

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甲殻類アレルギーとは。エビアレルギーとカニアレルギー

甲殻類アレルギーって知ってますか

だいぶ前ですが、私の友人が蟹チャーハンを食べたときアレルギー症状が出たという話をしていました。あまり詳しくは話していなかったのですが、そのときは皮膚が腫れたようになり、それが次第に広がっていくので、本人もまずいと思ったのかあわてて病院にいったようです。

最近たまたまテレビを見ていると、似たような目に会った人の話をしていたので、昔の友人の話も思い出したのです。

これは、蟹やえびといった甲殻類を食べたり、または触ったりしても起きる甲殻類アレルギーというものらしいのです。蟹やえびなどはほとんどの人にとって高級魚介類のひとつですから、それがアレルギーにより食べれないということは、それもある意味大事件なような気がしてしまいます。

重症でなければ命にかかわるようなことは無いようですが、私もあまり詳しいことは知りません。そこで今回は「甲殻類アレルギー」について少し詳しく調べてみようと思います。

又、いい機会ですから他の食物アレルギーについてもその特徴を見てみようと思います。

 

甲殻類アレルギーの特徴

まず甲殻類についてですが、これはどんな動物かというと、簡単にいうと体全体が甲殻で覆われている動物で、主に水中に生息しています。ちょっと専門的にいうと「節足動物門甲殻網を形成する動物の一群」ということになるそうです。

では、どんなものが甲殻類にあたるかというと、身近なところで見られるのは「蟹」や「えび」、「シャコ」が食用としてなじみがありますが、他には「フジツボ」や「フナムシ」、ちょっとかわったものでは「ミジンコ」などがあげられます。

アレルギーは蟹やえびを食べるとおきるだけではなく、触っただけでもじんましんが出たり、粉塵を吸ったようなときは喘息を起こしてしまうようです。

ほとんどの場合、摂取後30分~1時間以内くらいで症状があらわれ、半数以上の人が「アナフィラシーショック」というものを起こします。こうなると、早急に適切な処理が必要とされるようです。

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様々な種類のきのこを購入してきのこ鍋にしました

きのこはいつでも手に入る

秋といえばきのこ、きのこの旬は秋!

というイメージが強いのですが、確かに野生のきのこは秋生えるものが多いと思います。それに、マツタケやシメジといった代表的な天然きのこが旬をむかえるところからなおさら秋というイメージは強くなると思います。

でも、スーパーに行けばいつでもきのこは買えますね。

昔は秋になると、近くの山にきのこ狩りに行ったり、行けないときは友人がとってきたものをもらったりしていました。でも年々きのこ狩りに行く人が増えてきたようで、かなり山の奥深くまで入らなければ手に入らなくなってしまいました。

これはきのこだけに限らないことで、春の山菜も同じことがいえます。

それでも採れるならまだいいのですが、時にはいくら探しても見つからないこともあります。

こうなると腰も重くなってしまって、いつごろからかまったく行かなくなってしまいました。

天然のきのこに自家製味噌を使いきのこ汁にすると、なんともいえない味と食感が楽しめるのですが、かれこれ5年位は口にしていません。

でもなんとなく秋になるときのこ鍋やきのこ汁が食べたくなるので、今年はスーパーのきのこで我慢することにしました。・・・スーパーではいつでも売っていますからね。

 

きのこ鍋を作ってみた

きのこ鍋といっても簡単なものです。

購入してきたきのこは、「しいたけ」「まいたけ」「しめじ」「なめこ」「えのきたけ」で、他には何も入れません。マッシュルームやエリンギもありましたが、なんとなく鍋には合わない感じがしたのでやめました。
調味料は醤油とみりん、酒、だし汁です。これだと鍋というより「きのこ汁」ですね。

買ってきたきのこは食べやすい大きさに切り、鍋に入れ調味料を合わせただし汁で煮るだけです。ネットで見ると「中華風きのこ鍋」とか「韓国風鍋」、今流行の「塩麹鍋」なんかがありましたが、きのこの味をそのまま生かしたいのでシンプルなものにしたのです。・・・といっても、スーパーのきのこですけどね(笑)

ちょったしたこだわりで、なめこはだきるだけ最後に入れるようにしました。それも多めに。
こうすることで、なんとなく野趣を感じることができますし、なめこのぬめりも新鮮な気がします。

けっこう多めに作ったので、飽きたころはご飯と生卵をかき入れ雑炊です。これがおいしかった!!
スーパーのきのこで作ったので特別秋でなくても食べれるのですが、この時期作ることで季節がおいしくもさせてくれました。

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今が旬のおいしい秋野菜。お勧め食材トップ10

季節は秋・おいしい野菜は?!

食欲の秋とは昔から言われつくされているのですが、たしかに魚は脂がのるものも増えますし、きのこや果物もおいしいものがたくさんあります。

そこで今回は、秋が旬となる野菜を10種類ほど取り上げて、それに含まれている栄養成分やおいしい食べ方などを紹介してみたいと思います。

 

ごぼう

食物繊維の「リグニン」「イヌリン」がほぼ半分ずつの割合で含まれています。リグニンは腸の運動を活発にし、便秘や肥満を予防、大腸がんの原因物質を対外に排出します。ごぼうの炭水化物やイヌリンは血糖値を下げる働きがあります。

食べ方としては、きんぴらごぼうが良く知られているところだと思います。他にはサラダや煮物も一般的です。ちょっと変わったものには「ゴボウチップス」がありますが、これはささがきにしたものをカリッと素揚げにし塩コショウをしたものです。ビールのおつまみに最適です。

 

春菊

春菊に含まれる栄養成分の特徴は、βカロテン、カリウム、鉄分、ビタミン類などが豊富な点です。βカロテンには免疫力を高める効果やがんの予防効果などがあります。ビタミンはB1・B2・Cなどが含まれていますが、これらは疲労回復効果や免疫力を高める効果、活性酸素を分解する効果などがあげられます。鉄分は貧血の予防などに有効です。

食べ方としては、すきやきや水炊きなどの鍋物が一般的だと思います。他には、胡麻和えやくるみ和え、白和えなどの和え物、おひたし、サラダ、スープ等があげられます。

 

にんじん

にんじんの特徴はなんといってもβカロテンが豊富な点です。これはにんじんの赤い色素で、強力な抗酸化作用があります。又、体内で一部がビタミンAに変化し、その残りがカロテンのまま血液中に入り、がんを予防したり進行を遅らせたりしています。ただ、「アスコルビナーゼ」という成分が含まれていて、これはビタミンCを破壊する性質があります。この酵素は熱と酢に弱いので、酢を使った料理にすると破壊作用が消滅します。ゆでても消滅します。

にんじんのβカロテンは皮のすぐ下に多く含まれますから、できれば皮のまま食べるのがいいのです。又、油とともにとることでカロテンの吸収率が上がりますからてんぷらなどがおすすめです。

 

れんこん

れんこんに多く含まれるのは、ビタミンC、ビタミンB12、カリウム、鉄分、亜鉛、銅、食物繊維などです。もっとも多いのは糖質(でんぷん)で、これは体内でエネルギーになります。ビタミンB12は野菜では珍しいのですが、これは鉄分の吸収を促進する働きがあります。又、ビタミンB6も含まれますから貧血の予防に有効です。

れんこん料理としては、筑前煮が有名ですね。他には、チーズのはさみ揚げやきんぴら、ちらし寿司のネタ、サラダ、和え物などがあります。

 

里芋

里芋の特徴は独特のぬめりです。これは「ガラクタン」や「ムチン」という成分によるもので、ガラクタンンには血降下作用やコレステロールを下げる作用があります。ムチンには肝臓を強化したり、胃や腸を守る働きがあります。調理のポイントもこのぬめりを落とさないようにすることです。

食べ方としては、けんちん汁やおでん、煮物、みそ田楽などがあげられますが、そのまま蒸して塩をつけてもおいしくいただけます。

 

さつまいも

さといもにはセルロースやヤラピンといった食物繊維、カリウム等が含まれます。この食物繊維は便通を促進し、大腸の異物を排泄させる働きがあります。カリウムは余分な塩分を排出します。又、抗酸化ビタミンCとE、βカロテンが豊富に含まれていますから、がんや生活習慣病の予防に効果を発揮します。

食べ方のこつとしては、ぬでるときゆっくり加熱するようにします。そうすることで甘みが増してきます。又、皮ごと食べるのがおすすめです。

 

山芋

やまいもには、アミラーゼなどのでんぷん分解酵素が豊富に含まれています。ねばりはムチンです。ムチンは胃の粘膜を保護し消化、吸収を促進させます。アミラーゼは消化を促し、疲労や虚弱体質などに効果を発揮します。

食べ方はするおろしたり千切りがおすすめです。加熱すると酵素の働きは失われます。だし汁でのばす場合は60度C以上にしないことが重要です。

 

チンゲン菜

チンゲン菜にはビタミンCやAが豊富に含まれます。かぜの予防や含まれているミネラル類(カリウムやカルシウム、等)は、高血圧の予防や骨粗しょう症などに有効です。βカロテンも含まれていますが、これは抗発ガン作用や免疫賦活作用のほかに体内でビタミンAに変換されますから、髪や粘膜の健康維持などに有効です。

中華料理の添え物や材料として利用されますが、サラダや塩炒め、和え物、スープなどのおいしくいただけます。

 

ブロッコリー

ブロッコリーには強い抗酸化作用があります。これはβカロテン、ルテイン、スルフォランによるものです。ルテインはカロテノイドの一種で、緑黄色野菜に多く含まれます。ビタミンCも多く含まれていて、その量はレモンをも上回ります。

ビタミンCは水に溶けやすいので加熱するときは短時間にすることがコツです。又、塩を少し加えるとビタミンCの損失を最低限に防ぐことができます。太い茎にも同様の栄養が含まれていますから残さず食べるようにしましょう。

 

カリフラワー

これにもビタミンCがたっぷり含まれています。ビタミンcはコラーゲンの生成を助け、メラニン色素の生成を抑えるので美肌効果があります。また血液中のコレステロール値を下げ、脂質の増加を抑制します。アブラナ科の野菜は高い抗がん効果が効果があります。

ビタミンCは茎の部分に多く含まれています。熱で調理しても損失が少ないですから、炒め物などで全体を食べるのがおすすめです。

 

秋に収穫できる野菜は、他にも「ハス」「ユリ根」「セロリ」「エシァレット」「しょうが」「自然薯」「野沢菜」「落花生」「キク芋」「ごま」等、まだまだ多くのものがあります。

これらについては「野菜の種類と栄養成分」でも紹介していますので是非ご覧ください。

 

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